映画「すーちゃんまいちゃんさわこさん」を観ました。
「何とも無色透明な映画だこと…」というのが率直な感想です。
原作は漫画だそうで、27万部も売れているということは後から知ったことなのですが…。
すーちゃんを演じるのは柴崎コウ、さわ子さんは寺島しの、まいちゃんは真木よう子ということで実に華やかなキャストです。
個人的にはどの女優さんもひいきなので絶対観なければという次第でした。
すーちゃん(柴咲コウ)は、カフェというのかな?(ランチのある喫茶店)に正社員で努めています。
仕事はちゃんとできるのに、自信がなく挙動不審のようなところがあります。
言いたいことはなかなか言えないけど、しっかり心の中ではつぶやいています。
服装も中途半端で可愛いのかどうなのかわからないような設定になっています。(でも柴咲コウだから…)
店のマネージャーに好意を寄せているけど、なかなか打ち明けられない。
家に帰っても店の新作レシピを研究しているようなとにかく一所懸命さが前面に出てくるようなけなげな女性です。
この3人はアルバイト先で出会ったという設定になっています。
寺島しのぶは、介護の必要な祖母と母と3人で暮らしています。仕事は家庭でインターネットを使ってできる仕事のようです。
出会いがなくても大丈夫なような暮らしぶりです。
真木よう子はバリバリ仕事のできるOLさんです。スーツ姿がきりっと決まっています。
上司の言われた仕事はてきぱきと片付けるお局さん的な設定になっています。
時々心の中で吐く、上司や部下への毒舌が何とも不気味です。映画館の中では笑いが起きていましたが、もしかしたら自分も言われているのかも…とぞっとしました。
映画の中では何も大きな事件は起きません。何気ない日々の中で、迷ったり泣いたりしながら生きている3人の女性。
そういった3人に観ている人たちは共感するんでしょうね。
ただ、主役が3人いるような映画なので絞りきれなくて、エピソードが短すぎる気がしました。
結局何が言いたいのか、ムードだけの映画になったのではないかと思いました。
漫画であれば、言いっ放しで後は読み手に任せるということもできるんだと思いますが、映画はちょっと違うように思います。
でも、メンズサービスデイに観る映画としては楽しめたかもしれません。
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