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ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

台湾縦断4日間⑤(ノスタルジック九份)

2023年05月12日 | 海外旅行
十分(シーフェン)で天燈上げ体験をした後は、台湾屈指の観光スポット九份(ジゥフェン)へ。十分も九份も、台湾北部の山間部に位置します。私たちはまず十分に立ち寄り、続いて九份に行きましたが、台北市内から直接だとバスで1時間半くらいだそうです。
駐車場から、狭くて急な石段を上ってノスタルジックな町並みを散策しました。


入り組んだ路地、狭く急な石段、夜の帳が下りればともるオレンジ色の灯り……。何十年も前の世界にタイムスリップしたかのような、なんとも郷愁をそそる魅力的な町並みです。


まずは、九份で一番人気の茶藝館「阿妹茶楼(あめおちゃ)」で、台湾茶を飲んで一息つくことに。


観光客で混雑していましたが、ガイドさんが予約しておいてくれたおかげで、それほど待つこともなく席に案内されました。


手前に見えるのは基隆湾。その向こうは東シナ海。九份の町から眺める海も一見の価値ありです。


お店のスタッフが高山烏龍茶の淹れ方を説明しながら、一煎目を淹れてくれます。(日本語OKでした)


緑豆の落雁や胡麻の飴菓子、餅菓子、ドライフルーツなどのお茶受けが付いてくるセットを注文。どれも美味しかったのですが、甘じょっぱいドライフルーツ(梅?)(右上)が一番好みでした。


夜の阿妹茶楼の絵葉書。スタジオジブリによれば映画とは無関係とのことですが、やはり『千と千尋の神隠し』の油屋を想起させる外観ですね。


九份の細い石段を挟んで向かい側にある「海悦楼茶坊」も人気です。こちらからだと阿妹茶楼がよく見え、九份らしい景色を存分に味わえるそうですよ。


迷路のような路地にお土産屋、B級グルメ、茶藝館などが軒を連ねています。


100年前の建物を改装してオープンした九份茶坊。


夕食は、提灯が並ぶ広場に面した「九戸茶語(チウフーチャーユィー)」で。ガイドさんによると、宮崎駿監督が2階席から九份の町並みを描いたレストランだそうです。


いつものとおり、まずは台湾ビールからスタートです。


前菜4種盛り。


木製の箱に入った蒸し器が運ばれてきました。中には真っ赤に焼けた石が入っており、お店の人が新鮮なエビを入れ、紹興酒を注いで蓋をします。
「鉄観音鉱車石頭蝦」というこの店の名物料理だそうです。一種の「酔っ払いエビ」でしょうか。


少し待つと、茹で上がったエビの美味しそうな匂いが漂ってきました。


麻婆豆腐。


魚のつみれのスープ。


豚バラをやわらかく煮たもの。高菜漬けが添えられていました。


白身魚の揚げ物。


イカと唐辛子の揚げ物。唐辛子はかなり辛かったです。


キャベツや木耳など、野菜の蒸し物。


かき氷の上に、台湾のタロイモから作られたモチモチの団子が載ったデザート。「芋圓(ユーユェン)」と言います。


ネコの耳をかたどったカリッカリのお菓子。


食事を終えるころには、店の前の広場も暗くなってきました。


この広場がある通りと交差する石段は「豎崎路(シューチールウ)」と言います。


その石段を反対方向に下って駐車場へ。ノスタルジックな九份の町並みを堪能した夜でした。


台北に戻り、この日のホテル 圓山大飯店へ。


中国風の瀟洒な造りで広々としたロビー。


ピアノとサックスの生演奏に暫し聴き入りました。


今回泊まったホテルは、どこも広くて清潔。


とっても快適に過ごせました。


窓を開けて外に出ると、広いベランダが……。写真左に見えているのは圓山大飯店の別館です。


ホテルの前庭を散策し、正面ゲートを撮影。


ホテル敷地内から台北市街が見渡せます。


高雄を出発して、車中での『パッテンライ』観賞、台中から乗った台湾新幹線、十分での天燈上げ体験、九份のノスタルジックな町並みと、盛りだくさんの台湾3日目が過ぎていきました。明日はいよいよ最終日。故宮博物院をじっくり観てまわります。
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台湾縦断4日間④(天燈上げ体験@十分)

2023年05月09日 | 海外旅行
ふたたび台湾旅行記に戻ります。今回は三日目からスタートです。
前日と違って、この日の朝は比較的のんびり。朝食時の混雑もなく、ゆっくり過ごすことができました。

午前中、高雄のホテルから台中駅まではバスでの移動。その時間を利用して、今も「台湾で最も尊敬されている日本人」と言われる八田與一のアニメ映画『パッテンライ!! 〜南の島の水ものがたり〜』が上映されました。
台湾総督府の土木技師だった八田與一は、古くから干ばつに悩まされてきた台湾南部・嘉南平原の治水・灌漑工事に、身命を賭して取り組んだ人物。初めは彼を信頼しなかった台湾の人々ですが、日本人も台湾人も分け隔てしない姿勢や、自ら率先して危険な現場に足を運ぶ姿に心を動かされます。そして遂に、10年の歳月をかけて大貯水池・烏山頭ダムが完成。嘉南平原一帯には地球半周にも及ぶ水路が張り巡らされ、雑草も生えない不毛の地は豊饒な大地に生まれ変わりました。
統治する側のエゴではなく、私心なく台湾の開発・発展のために尽くした八田技師と現地の人々との心の交流についついほろり。題名の「パッテンライ(八田來)」とは、台湾語で「八田がやって来た」という意味。主題歌「受け入れて」を担当していたのは一青窈さんでした。
豊かな穀倉地帯へと変貌を遂げた嘉南平原では今も、米はもちろん、サトウキビ、マンゴー、スイカやバナナなどが栽培されています。


台中からは、台湾新幹線(台湾高速鉄道 Taiwan High Speed Rail)で台北へ。
高雄から台北までの全長345kmを90分で結ぶ台湾新幹線。個人旅行では、とても効率的な移動手段だと思います。私たちは台中で1泊、高雄で1泊しましたが、上手く使えば台北から高雄までの日帰りも可能かもしれません。


駅の構内や新幹線ホームは日本と変わらない印象でした。線路はドイツ、システムは米国が手掛け、車両は日本が担当(700系がモデル)したので、日本の新幹線と同じく3席と2席のシートです。この日、車内は満席。途中で降りる人がいても、すぐに次の客が席を埋めていました。スーツケースなど、大きな荷物の置き場所が少なかったように思います。


台中から概ね1時間ほどで台北駅(台湾語で台北車站)に到着。1891年に開業した台北駅は、何度も移動や改築を経て、1989年に現在の駅舎が竣工しました。


駅舎全体はこんな感じです。台湾高速鉄路(高鉄THSR)、台湾鉄路管理局(台鉄TRA)及び台北捷運(MRT)が地下に乗り入れる台北駅は、敷地面積も利用者数も台湾随一。台湾北部の交通の要衝となっています。


台北駅からは、バスに揺られながら山道を辿って十分(シーフェン)に向かいました。十分は、ノスタルジックな町並み散策や天燈上げで有名な人気の観光地です。


バスを降りて、中心街の十分老街(シーフェンラオジェ)に向かう坂道。すでに長蛇の列ができていました。


そんな人混みをかき分けるように、タクシーは進んでいきます。


線路の両側に広がる十分老街。実際、1時間に1本くらい列車が通るので、観光客はその合間を縫って線路上を散策し、天燈上げを体験します。この日も混みあっていましたが、コロナ前はこれどころではなかったそうです。


私たちは見ることができなかった列車の通過。日本人の感覚からすると、驚きの光景ですよね。(写真は「台湾に行きたいわん!」のサイトからお借りしました)


ずらりと並んだ天燈屋さんの一軒に入り、いよいよ天燈上げ体験の始まりです。


天燈には4面あり、私たちもツアーでご一緒したご夫妻と一緒に願い事を筆書きしました。


私たちの天燈にも火がともされ、いよいよ天燈上げの瞬間です。


勢いよく空に舞い上がっていく天燈。手を離すタイミングが少し遅れてしまったのですが、幸いバランスを崩すことなく上がってくれました。


十分老街の空に昇っていく天燈を見上げていると感慨もひとしお。想像以上に感動的な体験でした。
次は、九份でノスタルジックな町並みを散策します。
コメント (8)
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週末は男子ごはん~初鰹とスペアリブ

2023年05月05日 | 男子ごはん
大谷翔平選手、5月3日(日本時間4日)の対カージナルズ戦で、メジャー通算「100本塁打 & 500奪三振」を記録しましたね。5回を投げて、15のアウトのうち13は三振で切ってとるなんてすごいと思います。その翌日は、カージナルスのヌートバー選手が1ゲーム4安打と大活躍。レッドソックス吉田正尚選手も6号ホームランを放ち、自身の連続安打記録を更新中です。侍ジャパンとしてWBCを戦った選手が躍動した一週間。おかげで私も、目いっぱい元気チャージさせていただきましたヽ(^o^)丿
さて、台湾旅行記の途中ですが、週末料理の写真が溜まっているので、先にそちらをアップします。

《鰹のたたき》
まず初めは、この時期ならではの初鰹のたたきです。コストコの静岡県産 鰹の桜燻しを使いました。
皿に新タマネギのスライスを敷きつめ、大ぶりのカツオを並べます。たっぷりの薬味(長ねぎ、青ねぎ、大葉、葉山椒、生姜)を載せて、ぽん酢醤油をかけました。


市販のぽん酢2と醤油1を合わせ、かつおぶしを加えたものを冷蔵庫に1時間以上置くと、鰹のたたきにちょうどいい塩梅のタレになります。


《鰹の塩たたき》
シンプルに沖縄産の海塩をかけただけの塩たたき。鰹の味が直に味わえました。


《イタリア風 鰹のたたき》Nadia「イタリアンな鰹のたたき」
もう一品は、ちょっと手を加えてイタリアンな鰹のたたきにチャレンジ。
レシピでは、皿に新タマネギ、鰹のたたき、ミニトマトを盛りつけ、オリーブオイルできつね色に炒めたガーリックスライス、パセリを散らして、ドレッシング(バルサミコ酢、醬油、砂糖、粗挽き胡椒、ガーリックオリーブオイル)を添えるのですが、私はこのドレッシングに鰹をひと晩漬け込みました。


これはこれで味がしみこんで美味しかったのですが、鰹が真っ黒になって見た目がイマイチ。レシピどおりが無難のようです (^^ゞ
バルサミコ酢がなかったので、赤ワイン、ウスターソース、はちみつ、黒酢を合わせて代用。なかなか上手くできましたよ。これにおろしニンニクを加えてもよかったかもしれません。


《スペアリブのトマト煮込み》Nadia「風味やみつき♡スペアリブのトマト煮込みフレンチ仕立て」
スペアリブにおろしニンニク、ミックスハーブ、ハーブソルトを揉みこみ、ジップロックに密封して冷蔵庫にひと晩。フライパンにオリーブオイルを熱し、スペアリブに軽く焦げ目がつくまで焼きます。電気圧力鍋にスペアリブ、タマネギ、トマト缶、ハーブソルト、ブラックペッパー、ローリエ、隠し味にウスターソースと中濃ソースをほんの少し加えて30分ほど加圧したらでき上がりです。


スペアリブは箸で崩れるほど、ほろほろにやわらか。濃厚なソースが肉に絡んで、ワインにぴったりのおつまみになりました。


《ホタテのバター焼き》cookpad「お酒の肴に♪ ホタテのバター焼き」
塩、胡椒したホタテに、うっすらと小麦粉をまぶします。これを軽くバターで炒め、両面にこんがり焼き色がついたらでき上がり。醤油をひと垂らししても美味しいです。


《チキン南蛮》トキワさん家のキッチン「チキン南蛮」
久しぶりにチキン南蛮を作りました。お酒にもご飯にもよく合いますよね。
鶏もも肉に塩胡椒し、小麦粉をまぶします(本来ならここで溶き卵にくぐらせるのですが失念しました💦)。これを多めの油で揚げ焼きにして、醤油とかんたん酢を合わせた南蛮ダレを絡めたらチキンは完成。市販のタルタルソースにゆで卵、ピクルス、パセリのみじん切りとレモン果汁を加えたソースをたっぷりかけました。


姉夫婦の家に集まって、義兄オリジナルの焼きうどんで乾杯〜🍺


他にも、若松トマトとスナップエンドウのサラダやカナッペなど、おつまみ盛りだくさん。


夜が更けるまで話に花が咲きました。


《鶏の蒸し焼き(ガランティーヌ)》Nadia「おうちフレンチ!チキンロールの蒸し焼き(ガランティーヌ)」
私も、フランスで”ガランティーヌ”と呼ばれる鶏の蒸し焼きを作っていきました。ガランティーヌは、鶏、豚や仔牛、兎などの肉の中に、ひき肉やハーブなどを詰めて火を通した料理です🇫🇷
鶏もも肉の厚い部分を切り分け、両面にハーブソルトを振っておきます。切り分けた鶏肉は粗くみじん切りにして鶏ひき肉と混ぜ、みじん切りのパセリやおろしニンニク、牛乳、ミックスハーブ、クレイジーバジルを入れて練り合わせ。
これを鶏肉に平らに広げ、くるくると巻いてアルミホイルでしっかりと包みます。フライパンで転がしながら5分ほど表面を軽く焼き、さらに180度のオーブンで約20分。レシピではこれだけなのですが、しっかり火を通すため、アルミホイルから取り出したチキンロールに、フライパンでこんがり焼き色をつけました。


義兄が沖縄で買ってきた泡盛、残波プレミアム。同じく沖縄みやげの豆腐よう、ミミガー(写真右にチラリと…)と一緒に、クースー(古酒)ならではのまろやかさを堪能しました。


《ガパオライス》Nadia「本格タイ料理☆ガパオライス」
ご飯ものもいくつか……。ナンプラーやバジルの香りが食欲をそそるタイの定番料理、ガパオライスです。
ごま油を熱して、みじん切りのニンニクと豆板醤を炒めます。香りが立ったらタマネギのみじん切り、鶏(豚でもOK)のひき肉、パプリカを順に加えて炒め合わせ。ナンプラー、シーズニングソース、オイスターソース、砂糖を加えて混ぜ、最後にバジルを入れてさっと混ぜ合わせたら、火を止めてご飯に添えます。同じフライパンに卵を落とし、目玉焼きを焼いてご飯にトッピング。ブラックペッパーを振って、新しいバジルの葉を飾ったらでき上がりです。


《アボカドの漬け丼》kurashiru「わさび香るアボカドの漬け丼」
醤油などに漬け込んだアボカドをご飯に載せただけのシンプルな漬け丼です。めっちゃ簡単ですが、爽やかなわさびの風味とごま油の香りで、アボカドが無限に食べられます(笑)
醤油、白だし、ごま油、わさびを混ぜ合わせ、アボカド、かつお節を加えてなじませます。冷蔵庫に1時間おいてからご飯に載せ、卵黄と海苔をトッピングしたらでき上がりです。


《醤油ラーメン》cookpad「混ぜるだけ!簡単本格醤油ラーメンスープ」
こちらも何度目かのリピとなる醤油ラーメン。醤油、麺つゆ、オイスターソース、鶏がらスープの素(味覇)、おろしニンニク、ホワイトペッパー、ごま油を混ぜ合わせるだけの簡単スープですが、そうとは思えない旨さです。分量は、レシピより少し控えめした方が私は好みです。


台湾で買ってきた金門高粱酒 58度を開封。ウイスキーの小瓶に入れて冷凍庫で冷え冷えに。トロッとした舌ざわりがいいですね。キンキンに冷えているのに、ゴクッと飲むと胸も喉も熱くなります。


ジムの友だちから手作りパンの差し入れを戴きました。焼きたての美味しさや食感、すごいなぁと思います。


今日は端午の節句でしたね。曇りがちながら時折り青空が広がり、汗ばむほどの陽気。


私たちも、柏餅を食べて縁起を担ぎました (^-^)ゞ
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台湾縦断4日間③(旧鉄橋空中歩道、勝利星村、蓮池譚)

2023年05月03日 | 北九州
台湾二日目の午後です。客家料理のランチの後は、高雄市の近代鉄道遺跡「旧鉄橋空中歩道」へ。
ここは日本の台湾統治時代、総督府所属の技師、飯田豊二が設計・建設を主導し、1913年に完成した鉄橋です。台湾で2番目に長く最も流域面積が広い「高屏渓(こうへいけい)」という大河に架けられた橋で、全長1526m。当時としてはアジア最大の鉄橋だったので、「東洋一の大鉄橋」と呼ばれました。


今は鉄橋としては使用されていませんが、眼下を流れる高屏渓や岸辺の湿地帯など、水と緑が織りなす風景と相まって、「空中歩道」として人気の観光スポットになっているそうです。


近くには、プルメリアやブーゲンビリアなど、南国らしい花が咲いていました。


この鉄橋の建設に尽力した飯田技師は、過労のため病に倒れ、橋の完成を見ることなく亡くなりました。享年40歳での早逝でした。この鉄橋の百周年に際して高雄市は、飯田技師のご子息二人を式典に招いたとのことです。台湾の人は親日的と言われますが、本当に義理がたいですね。


高雄からもう少し南下すると、「屏東(ぴんどん)」という町があります。私たちが立ち寄ったのは、2018年にオープンした「勝利星村 V.I.P.ZONE」。元々は日本統治時代、日本陸軍の居住地として建設されましたが、戦後は台湾軍が接収し更に拡充したもので、現在も69棟の建物や庭が残り、当時の面影をよく保っています。


2007年に歴史建築物として指定されたこのエリアは、2018年には「勝利星村創意生活園区」とその名を改め、クリエイティブな集落と町に生まれ変わりました。日本と台湾が融合したようなノスタルジックな雰囲気を残しながら、オシャレなカフェやアートが楽しめる空間にリノベーション。多くの飲食店やアトリエ、工房が営業しています。


手軽に日本気分を味わえる日本風の宿泊施設や、着物やチャイナドレスのレンタルショップなどもあるそうです。


通りがかりの冷たいスイーツのカフェ。散策のフリータイムは残りわずかでしたが、汗ばむ日差しを避けてひと息つくことにしました。


冷たいお茶やかき氷で涼みながら、緑あふれる庭を眺められる素敵なカフェでした。


写真を指差して頼んだ「小時候麺茶」のかき氷は、口に入れた途端、溶けてなくなるほどきめ細かくて繊細。その氷を覆いつくす寒天やわらび餅に小豆などなど……。比較するものがないのでわかりにくいですが、大きめの丼くらいの器に入ってボリュームたっぷりでした。


甘さ控えめのソフトクリームがトッピングされた「無敵霜刨」は、「小時候麺茶」を超えるくらいボリューミー。
どちらもとっても美味しくて、ゆっくり味わいたかったのですが、そこはツアーの悲しさ。集合時刻が迫っていたので、後ろ髪をひかれながら半分残して店を後にしました。(残して申し訳ないと事情を説明~💦)


屏東から高雄に戻って訪ねたのは蓮池譚(れんちたん)。その名のとおりたくさんの蓮が花咲く池で、湖畔に建つ孔子廟をはじめ龍虎塔や春秋御閣、北極玄天上帝神像や保生大帝を祀った道教寺院「慈済宮」などと合わせて、高雄随一の観光スポットとなっています。


蓮池潭で最も有名なのが七重の龍虎塔。湖畔からジグザグの九曲橋を通って、龍の口から入り虎の口から出ることで、災いを福と為すパワースポットとされています。(現在は修復中のため、塔の上に上ることはできません)


池沿いを北に歩くと見えてくる北極玄天上帝神像。
池の周囲には遊歩道が巡らされていて、歩くだけなら1時間ほどで一周できます。犬を連れた人やカップルで散歩する地元の人をたくさん見かけました。


道路を挟んで龍虎塔の九曲橋の向かいに建つ廟、「左営慈済宮」。1719年(康熙58)、医学の神様とされる保生大帝を祀って建立された、300年の歴史がある道教寺院です。お医者様が神様なので、参拝者は健康や病気からの快復を祈願します。


赤や金に輝く煌びやかな廟の内部。


赤い棒を引き出して、その棒に書いてある番号の引き出しからおみくじを取り出すという、慈済宮ならではのおみくじです。


まずはこの赤い三日月形の板を2枚、平らな面を合わせて床に放ります。片方の面は陰、もう一方の面は陽を表しており、陰と陽が現れた時だけ(写真の状態)、上の写真の赤いおみくじ棒を引きます。


お医者様が神様だけに、引き出しから取り出したおみくじはまるで処方箋。健康面で注意することや病気の直し方が書いてあります。私には読めませんでしたが、頼めば日本語のできる寺院の方が解説してくださるそうです。


左営慈済宮前の果物屋さん。マンゴーやグァバ、レンブや釈迦頭、パイナップルなど、台湾らしい季節のフルーツが並んでいました。


さて、この日の夕食です。すでに大型バスがずらりと並んだ、会場近くの駐車場。
正面に幾何学模様の変わった建物が見えました。


大型バスの中になんと、くまモンバスが……。台湾でくまモンに出会うとは思わなかったなぁ (^^ゞ


夕食会場は、こんなに広いレストラン。この日の夜は海鮮中華です。


お約束の台湾ビール。台湾ではキーンと冷えたと言うよりも、ほどよく飲みやすい温度で提供されることが多かったです。


前菜からスタート。


蒸しエビ。


干しエビが香ばしかったチャーハン。


いろいろ入った具だくさんのスープ。


席に着いた時からグツグツ煮えていた鍋。キャベツたっぷりですが、いったい何の鍋でしょう?


鍋の中には、丸鶏と豚のすね肉などがぎっしり。


白身魚の煮物。濃い味つけのように見えますが、意外とあっさりしていました。


桃饅頭。


食事の後は、愛河クルーズに出かけました。桟橋付近の遊歩道は、ライトアップされたカフェなんかもあっていい雰囲気。


愛河の河口にかかる橋をいくつかくぐって、港の入り口までプチクルーズ。港に接岸するクルーズ船の灯りがきれいでした。


30分ほどの短いクルーズでしたが、川面を渡る風が気持ちよかったです。船から見る夜景もいいものですね。


紫色にライトアップされた風変わりな形のビル。夕食時にバスを停めた駐車場からも見えていた建物ですね。
幾何的に積み上げた形が特徴的なこのビルは、スペインの設計事務所が設計した音楽ホール、「高雄流行音楽中心」の一施設。帰国後に調べてみると、11ヘクタールもある広大な敷地に、野外音楽堂やコンサートホール、ライブハウス、レストラン、オフィスタワー、海洋博物館、リハーサル室、展示ホールなどが有機的に組み合わされた総合的なポップミュージックセンターのようです。


ホテルに戻って食べてくださいとガイドさんから渡されたグァバ。グァバというと、赤いジュースというイメージがありましたが、切ってみると梨のような感じでした。とっても淡白な甘みと酸味、固い果肉が印象に残りました。


長くなりましたが、台湾二日目の記録はこれで終わりです。三日目は、バスと台湾新幹線で一気に北上。台北方面に戻ります。天燈上げで有名な十分や、宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』の舞台とも噂される九份を訪ねました。
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