ジョウビタキ、旅立ち間近です

いつもとは少し違う道をウォーキング中、久しぶりに聞く「ピッピッ」「チッチッ」という声。ひょっとして……と辺りを探していると、やはりジョウビタキでした。ここ10日くらい、わが家近くではジョウビタキを見かけなかったので、既に北に向けて旅立ってしまったのかも……と思っていましたが、そうではなかったようです。いずれ繁殖のため北に帰るのだとは思いますが、ホッとしたような気持ちで、ほぼ30分近くその場に留まってジョビくんを眺めていました。


枝にとまったり、地面に降りて歩き回ったり、植え込みの中に入り込んだり……エサを探して活発に動き回ります。北帰行のために栄養を摂り体力をつけているのでしょうか。


じっと私を見つめることも……。怖がってはいませんが、カメラを構える私を常に意識しているようです。


ジョウビタキのカキカキポーズ、初めて見ました (^^ゞ


可愛らしい後ろ姿ですね～
ジョウビタキの"ジョウ"は「尉」で銀髪を意味し、火打石を叩く音に似た声で鳴くことから「火焚（ヒタキ）」。これらを合わせて「ジョウビタキ」と呼ぶのだそうです。


最初のジョウビタキ♂に続いてもう一羽、ちょっとスリムなジョビくんが現れました。ほんの数メートル四方で、2羽の♂のジョウビタキがニアミスしたんです。


縄張り意識が非常に強く、その中に入ってきたものは雌雄問わず追い払うと言われるジョウビタキ。そんな強烈な縄張り意識のあまり、車のサイドミラーに映った自分を侵入者と思い込んで戦いを挑むと、桐花さんのブログで読んだことがあります。
どうなることかとハラハラしましたが、特に争いなど起きないまま暫くして2羽目のジョビくんが去っていきました。


そうこうするうち、なんと♀のジョウビタキまで出現。一時は、ほぼ同じ場所に3羽のジョウビタキが集まっていたんです。


ジョビ姫、見返り美人です……(笑)
写真は撮れませんでしたが、飛び立ったとき尾羽付近のきれいなオレンジがはっきり見えました。


次いで、一羽目のジョウビタキ♂と同じ場所に現れたのはシジュウカラ。せわしなく動くので、望遠で追うのは結構大変です。


正面からだと、黒いネクタイがはっきり見えますね。


前回のブログで、3月上旬以来ジョウビタキやシロハラ、ツグミなどの冬鳥を見かけなくなったと書きましたが、昨日はこのジョウビタキのほかに、写真は撮れなかったもののシロハラも見かけました。3日前にはツグミも確認しましたので、冬鳥が北に帰るのはもう少し先なのかもしれません。とは言え、ジョウビタキは桜が咲くころにはいなくなるそうですから、旅立ちの時ももそう遠くないのでしょう。ジョウビタキとのうれしく貴重な出会いに名残りを惜しんでいるうち、あっという間に30分が過ぎていきました。
実は昨日の同じ時間、同じ場所でもうひとつの出会いがありました。ジョウビタキを目で追っているとき、その上をかすめるようにツバメがタイトに旋回しながら飛んで行ったんです。ほんの数秒でしたが、今年初めてのツバメでした (^-^)ゞ