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ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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オール北九州の地ビール~HIBIKI FRESH HOPS 若松エール

2020年09月28日 | 北九州
北九州若松区で栽培された生ホップを原料とする地ビールが誕生しました。その名も、"HIBIKI FRESH HOPS 若松エール"……"HIBIKI”は、北九州の北西に広がる響灘の「響」ですね。


ホップは、日本では北海道や東北など冷涼な気候で育つ植物で、九州での栽培には適さないと言われています。ところが昨年、環境保護活動に取り組む若松区のNPO法人「北九州ビオトープ・ネットワーク研究会」が、日差しを和らげる緑のカーテンとして花壇にホップを植えたところ、ビールの原料成分を含む毬花(まりばな)が生ったのだそうです。これをきっかけとして、同NPO法人と門司区の地ビール会社「門司港レトロビール」、地元の酒販店などが協力して「響灘ホップの会」を結成。原料生産から販売まで全て地元で手掛ける「オール北九州」の地ビール造りに取り組んできました。一からホップの栽培方法を研究するなど手探り状態でプロジェクトを進めながら、この秋ようやく約1,500㍑のビールが完成。それがこの"HIBIKI FRESH HOPS 若松エール"です。


HIBIKI FRESH HOPS 若松エールは、若松区と門司区の5カ所の酒店などで、9月19日から計4,000本の販売が開始されました(1本330ml 550円)。私もすぐに当たってみましたが、なにしろ少量生産なので自宅近くの2店舗は既に完売。一旦諦めかけたのですが、門司区の地酒処田村本店に問い合わせたところ、まだ在庫があるとのことだったのでさっそく買いに行ってきました。


こちらが初めて訪ねた地酒処田村本店。


秋らしいお月見の飾りつけが目を惹きますね。


ディスプレイなどを含めたお店の雰囲気がよく、商品知識が豊富でひとつひとつ丁寧な説明を聞くことができました。


整然と陳列された日本酒の数々。佐賀県富久千代酒造の鍋島や山口県旭酒造の獺祭なども、品ぞろえが充実しています。


美味しそうな酒、試してみたいお酒がいっぱい。見ているだけで楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。


きちんと温度・湿度が管理されたワインセラー。


ジャックダニエルのシングルバレル、イギリスのサッチャー元首相が愛飲したことでも知られるグレンファークラスの21年、バランタイン30年など、飲ん兵衛垂涎の洋酒棚。


お店の一角には試飲コーナーも用意されており、主として日本酒などを試してから購入することもできるそうです。


酒店に足を踏み入れて、ビールだけ買って帰ることは酒飲みの矜持に悖ります(笑)
シェリー樽熟成のブレンデッドウイスキー、ホワイト & マッカイ13年を買って帰りました。と言うか、一緒に付き合ってくれた母が買ってくれたのですが……ヽ(^o^)丿


家に帰って若松エールをさっそく試してみました。色は意外にもかなり濃い目のアンバー。エールビールらしい柑橘系の爽やかな香りが際立って美味しかったです。甘辛いヤンニョムチキンにこの爽やかさがよく合いました。


門司港レトロビールで醸造できる最小の単位は1,500㍑。その量を造るには最低でも12㎏のホップが必要とされています。これに対して、今年の生ホップの収穫量は8㎏。残りは海外から乾燥ホップを輸入して商品化にこぎつけました。プロジェクト継続のためには安定したホップの供給が不可欠であり、希望者にホップの苗を育ててもらうなど市民の力を活用するアイデアもあるようです。
もともと環境保護の一環としてスタートしたオール北九州の地ビールプロジェクト。「響灘ホップの会」会長のデワンカー・バート北九州市立大教授は、「多くの人が関われるようにし、環境問題を考える機会にしたい」と語っておられます。様々なハードルを乗り越えて「若松エール」が来年も継続し、北九州市のブランドとして定着するよう一市民として応援していきたいと思います。
コメント (6)
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