建国記念の日

まあ、休みなんだから文句は言わないが、元々は紀元節＝神武天皇の即位した日という
あまりにも右翼的な記念日であることを思うと、複雑な心境である。
今夜は２４時を回って２月１１日は過ぎてしまったので、何もことさらにコメントも
しない。

ＮＨＫが昼前に、過去の白黒フィルムをカラーに着色する技術を使って色鮮やかな明治、
大正、昭和の動画を放送で見せてくれた。この番組は面白かった。関東大震災前の日本橋
界隈にあった魚河岸、浅草の１２階、東京駅と丸の内、銀座。カラーでしかも動画で
これらを見せるという番組だった。

カラーで鮮やかな色彩がやがて軍国主義のモノクロに変わって行く様は、実に秀逸な番組
といえるだろう。そして、敗戦、復興。軍国主義の否定で白瀬中佐の銅像が撤去された事
極東軍事裁判の様子なども。そして、またカラフルな色遣いになり、東京オリンピックの
招致、開催。

そして、印象に残ったのは軍国主義否定、過去否定の中で、誰しもが皆当時の政府のせいに
しているが、そういう人任せで自ら反省しない国民性に危機感を持つ人たちがいたこと。
そういう時代だったでは、また同じことを繰り返すと警鐘を鳴らしていた人たちがちゃんと
いたということがホッとする。