小麦粉は去年の段階ですでに数%値上げされているわけだが、農水相の役人の記者会見の口ぶりでは、その頃は、まだ「逆ざや」にはなっていなかったみたいだ。ということは、国による外国産小麦の買い上げ価格は、値上がりしたとはいえ国内農家の価格よりまだ安かったはず。だとしたら、業者への売却価格を値上げする理由はどこにあったのだろう。上乗せする金額が以前より減るというだけなのに……。
よくわからないので、次。
沖縄の米兵少女暴行事件で、毎日新聞の欧州支局長というえらい人が、「この話題を欧州の知人に話したら、驚いているので、欧州の米軍にはこのような事件はないのかと聞いたら、ないという返事で、こちらが驚いた云々」というコラム記事を書いたところ、それにたいして、欧州の米軍もかなり事件を起こしているし、中には殺人事件も少なくないぞ、新聞記者はこんなことも知らないのかと、2ch(ククク)で反論があって、そのニュースを伝えるメディアのアドレス紹介されていたので、それを見たら、30件以上、確かに、あった。
それで、毎日新聞のHPに「御意見をおよせ下さい」と目安箱風のメールアドレスが載っていたので、2ch経由とは書かなかったが、ヨーロッパでは米軍は事件を起こしていないというのはまちがいではないか、と書いて送ったところ、びっくりしたことに、その欧州支局長氏から(本人かどうかわからないが)、「私の調査不足でした。気をつけます」という返信が届いた。
返事が来るとはまったく思っていなかったので、びっくりしつつ、「わざわざありがとう」という返信と、それにこのブログのアドレスを貼っておいたので、もしかしたら、M支局長が見てるかもしれないので、返信に書き忘れたことを書いておきたい。
私が思うに、問題は、その支局長の知り合いの欧州人が、ウェブニュースに載っているのだから報道されていないわけではないはずの「自国における米軍兵士の不祥事」を何故知らなかったかということだが、簡単に言えば、「ニュースバリュー」がないからということだろう。つまり、米軍兵士だろうが、街のチンピラの起こした事件と同じだから、そんなのいちいち「知らない」のだ。米軍兵士が起こしたから、重大事件になるわけではないのだ。
もちろん、米軍兵士が公務中に起こしたら重大事件になる。数年前、イタリアで訓練中の米軍機がロープウェイのロープを引っ掛けて切断し、大惨事になったことがあったが、あれは大問題になった。しかし、プライベート中に米軍兵士が何をしようが、たとえ殺人を犯したとしても、それは米軍の問題ではない、犯罪を犯した個人の問題である、という考え方だろう。
では日本ではどうか。
今回の事件がどんな事件かと言うと、米兵が街で女の子をナンパし、強引に迫ったが失敗し、その後、女の子か、女の子の友だちか誰かが警察に通報した、という話だ。正直言って、「事件性」があるのかどうかも怪しいのではないかと思う。実際、その数日後に泥酔して民家に入り込んで寝ていたという事件や、酔っぱらい運転で捕まったとか、そんな些細な事件も、「決してあるまじき重大事件」として報道されている。そして、それに対し、日本政府と米政府双方の対応は奇異に見えるほど低姿勢だ。なんでか?
もちろん答は簡単。沖縄県民の感情を害しては今後の基地行政がおぼつかなくなるからだが、その有り様を見ていると、沖縄は完全にアメリカの植民地であり、植民地行政の一環として、「住民懐柔」に必死に勤めているといった印象だ。要するに、昔だったら「無視」あるいは、「弾圧」で解決してきたが、今どきそれはできないので、ひたすら謝っている、そんな感じだ。
しかし、私は、「米軍は沖縄、ひいては日本を植民地扱いにするのをやめろ!」と言っているのではない。まったく逆だ。沖縄県民、あるいは沖縄県民を含む少なからぬ日本人の、ぼやだろうがなんだろうが、なんでも大火(=反米)の火種にしようと待ち構えているような振るまいこそ、「植民地的」なのだ。
こんなレトリックを言うやつは、私ぐらいのものだから、理解されなくて当然かもしれないが、「植民地扱いにするな!」と言うやつこそ、実は植民地的感性の持ち主なのだ。ガンジーが偉大だったのはそこだ。「植民地扱いするな」なんて一言も言わなかった。植民地の人間も、宗主国の人間と同等であることを知っていたからだ。これは、「平等精神」というのとは、ちょっと違う。むしろ「相対性理論」みたいなものだ。宗主国の特権を許さないのなら、植民地にも特権があるわけではない。宗主国が理不尽なことをしたから、被害者である植民地住民は理不尽なことをしかえしてよい、というわけではない。
ということで、昨日のサッカー試合なんかに続くかも。
よくわからないので、次。
沖縄の米兵少女暴行事件で、毎日新聞の欧州支局長というえらい人が、「この話題を欧州の知人に話したら、驚いているので、欧州の米軍にはこのような事件はないのかと聞いたら、ないという返事で、こちらが驚いた云々」というコラム記事を書いたところ、それにたいして、欧州の米軍もかなり事件を起こしているし、中には殺人事件も少なくないぞ、新聞記者はこんなことも知らないのかと、2ch(ククク)で反論があって、そのニュースを伝えるメディアのアドレス紹介されていたので、それを見たら、30件以上、確かに、あった。
それで、毎日新聞のHPに「御意見をおよせ下さい」と目安箱風のメールアドレスが載っていたので、2ch経由とは書かなかったが、ヨーロッパでは米軍は事件を起こしていないというのはまちがいではないか、と書いて送ったところ、びっくりしたことに、その欧州支局長氏から(本人かどうかわからないが)、「私の調査不足でした。気をつけます」という返信が届いた。
返事が来るとはまったく思っていなかったので、びっくりしつつ、「わざわざありがとう」という返信と、それにこのブログのアドレスを貼っておいたので、もしかしたら、M支局長が見てるかもしれないので、返信に書き忘れたことを書いておきたい。
私が思うに、問題は、その支局長の知り合いの欧州人が、ウェブニュースに載っているのだから報道されていないわけではないはずの「自国における米軍兵士の不祥事」を何故知らなかったかということだが、簡単に言えば、「ニュースバリュー」がないからということだろう。つまり、米軍兵士だろうが、街のチンピラの起こした事件と同じだから、そんなのいちいち「知らない」のだ。米軍兵士が起こしたから、重大事件になるわけではないのだ。
もちろん、米軍兵士が公務中に起こしたら重大事件になる。数年前、イタリアで訓練中の米軍機がロープウェイのロープを引っ掛けて切断し、大惨事になったことがあったが、あれは大問題になった。しかし、プライベート中に米軍兵士が何をしようが、たとえ殺人を犯したとしても、それは米軍の問題ではない、犯罪を犯した個人の問題である、という考え方だろう。
では日本ではどうか。
今回の事件がどんな事件かと言うと、米兵が街で女の子をナンパし、強引に迫ったが失敗し、その後、女の子か、女の子の友だちか誰かが警察に通報した、という話だ。正直言って、「事件性」があるのかどうかも怪しいのではないかと思う。実際、その数日後に泥酔して民家に入り込んで寝ていたという事件や、酔っぱらい運転で捕まったとか、そんな些細な事件も、「決してあるまじき重大事件」として報道されている。そして、それに対し、日本政府と米政府双方の対応は奇異に見えるほど低姿勢だ。なんでか?
もちろん答は簡単。沖縄県民の感情を害しては今後の基地行政がおぼつかなくなるからだが、その有り様を見ていると、沖縄は完全にアメリカの植民地であり、植民地行政の一環として、「住民懐柔」に必死に勤めているといった印象だ。要するに、昔だったら「無視」あるいは、「弾圧」で解決してきたが、今どきそれはできないので、ひたすら謝っている、そんな感じだ。
しかし、私は、「米軍は沖縄、ひいては日本を植民地扱いにするのをやめろ!」と言っているのではない。まったく逆だ。沖縄県民、あるいは沖縄県民を含む少なからぬ日本人の、ぼやだろうがなんだろうが、なんでも大火(=反米)の火種にしようと待ち構えているような振るまいこそ、「植民地的」なのだ。
こんなレトリックを言うやつは、私ぐらいのものだから、理解されなくて当然かもしれないが、「植民地扱いにするな!」と言うやつこそ、実は植民地的感性の持ち主なのだ。ガンジーが偉大だったのはそこだ。「植民地扱いするな」なんて一言も言わなかった。植民地の人間も、宗主国の人間と同等であることを知っていたからだ。これは、「平等精神」というのとは、ちょっと違う。むしろ「相対性理論」みたいなものだ。宗主国の特権を許さないのなら、植民地にも特権があるわけではない。宗主国が理不尽なことをしたから、被害者である植民地住民は理不尽なことをしかえしてよい、というわけではない。
ということで、昨日のサッカー試合なんかに続くかも。
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