パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

人型ロボットのパラドックス

2013-03-22 22:45:34 | Weblog
 見るものがないので、しょうがないのでイーテレにしたら、ここでも、相も変わらず、ロボット教室をやっていた。

 小学生を集めて、ロボットの使用法を自由に考えてもらうという趣旨で、リーダー役の若い男が、「正解はない。正解は君たちがつくるんだ!」みたいなTEDばりの熱弁を振るっていた。

 それはまあいいのだけれど、今、ロボットのことを考えるのだったら、まず第一に考えるべきことは――早稲田時代、日本のロボット開発をリードしていた加藤研究室の隣で「つまらないことやっているなあ」と思っていた私としては――何故、福島原発事故でまったく何の役にも立たなかったのか、その反省からはじめなければだめでしょ、と、言いたい。

 番組のリーダー役は、「人間にはできないこと、ロボットにしかできないことって何かなー」と言っていたが、誰だって真っ先に考えることは、「原発事故の後片付け」だと思うが、子供からその種の発言は一切、聞かれなかった。

 昨日だったか、一昨日だったか、自分とそっくりのロボットを作ったどこかの大学の教授がヨーロッパの学会に出席するため、以前から約束していた講演会に、そのロボットに代わりに「講演」させていたが、もちろん、講演内容は、教授が事前に吹き込んだテープで流し、それにロボットが適当に動きを振りつけるというもので、どこに先端的なアイデアがあるというのか。
 そもそも人型ロボットというものは、人間に近づけば近づくほど、人間との違いが明らかになるというパラドキシカルな機械なのだ……という感性は、しかし、代役ロボットを日本に残し、きざったらしく手を振り、ヨーロッパの学会に飛び立つ当該教授には全然見られなかった。 

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2 コメント

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めぐみです! (めぐみ)
2013-03-23 07:23:09
はじめまして、初コメントです!
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす(▼-▼*) エヘ♪。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*゜ー゜*)ポッ
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めぐみです! (めぐみ)
2013-03-27 18:03:58
このあいだコメントしためぐみです!覚えてますか?覚えていてくれた嬉しいですw┫ ̄旦 ̄┣ ロボにやり!せっかくなのでメールできませんか?私ブログとかやってないのでお話がしたいです、アドは megmeee88あっとyahoo.co.jpです、待ってますね!(*^^*)ポッ
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