パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

菅内閣の明日はどっちだ

2011-06-02 00:12:38 | Weblog
 数日前、京都在住の人から「朝日新聞で紹介記事を読んで」と、「風に吹かれて」の注文をいただき、早速送ったが、「朝日新聞の記事」を図書館で調べたものの、見つからず、どなたかご存知の方がいたらお教えくださいと書いたのだったが、注文してくれた人の電話番号がわかったので、電話をした。

 最初は、大阪版の朝日新聞で読んだということだった。

 「だって、朝日新聞は大阪が本社ですからね」と言われて、あ、そうだった、なるほどと思ったのだったが、直後、再度電話があった。

 「朝日新聞で読んだというのは、私の勘違いでした。実は私の妻が、富士ゼロックスのPR雑誌、グラフィケーションを外出先でもらってきたのですが、そこに谷口雅さんという方が紹介記事を書いていて、それを読んで、興味をもって注文したのですよ」

 とのことだった。

 なるほど。納得であるが、その人は続いて、

 「しかし、不思議だなあ。だって、グラフィケーションの編集室の写真が載っているではないですか」
 
 と言うので、私は、自分がかつてグラフィケーションの編集部にいたことを伝えると、今度は先方が「なるほどね」と納得してくれた。

 しかし、これですっかり話が「見えた」ことになるのかな?

 なんだか、わからなくなってしまったが、それはともかく、電話主の方がめざとく「グラフィケーションの編集室の写真」を見つけたということは、600枚近い写真を一枚一枚、チェックしながら見てくれている何よりの証拠であると、嬉しくなった。

 編集長の机と椅子が写っているだけの、本当に何の変哲もない写真なのに。

 一応、ブログの方にその写真をアップしておきますが、写真は、変哲がなければないほど、すなわち、つまらなければつまらないほど、本質をうがっているのですね、写真て、本当に不思議ですね、面白いですね、と、淀長のように、ニギニギしたくなった。

 それはさておき「政局」が緊張の度を増しているが、今日の党首討論は、ニュースで見る限り、「あんたじゃダメ」というだけの谷垣より、「責任をまっとうする」という菅の迫力がまさっていたように見えた。

 もっとも、首相としての重責を菅が「まっとう」できるとは思わないが。

 そもそも、菅内閣は、「マニフェストは撤回します」と言っているが、これは財務省に言いくるめられただけであって、マスコミや財務官僚(谷垣が筆頭だろうな)が言うように、元来無理なマニフェストであったとは思わない。

 いや、無理なのかもしれないが、実現に向かって努力した形跡なんかひとつもないではないか。

 高速道路の無料化だって、「休日1000円」でお茶を濁しただけだた、それだけだって、今日のニュースで見たら、通行量が4割アップしたそうで、廃止されたら観光地は痛手を負うことになると言っていたが、観光地だけではないだろう。

 人が動けば、必ずなんらかのかたちで消費量が増えるわけで、その分、経済も改善される。

 ところが、ニュースでは、「無料化にかかる数千億円のお金を復興に回すというのなら、しょうがない」とあきらめ顔の観光地の業者や、観光に訪れた人の意見を紹介して、まさに「お茶を濁していた」が、バカじゃないの、と言いたい。

 どんな「算数」をしているのか。

 国家予算というものは、家計簿とはちがうんだからさ、と、貧乏人が言ってもセンのないことだが、言っておくが、ニュースの最後に小沢が出てきて、記者らに向かったて、「あんたら、今時政局にこだわっていてはいけないとか言うが、政局は大事なんだ。政局を通じて、政治家は切磋琢磨し、政策も決まってくるんだから」といった意味のことを言っていた。

 まさに正論。

 復興のためにひとつにまとまれ、ったって、そのために減税しろというのと、増税しろの二つの正反対の立場がどうやってひとつになるんだ。

 ただ、ニュース解説者が、「もし小沢が、菅首相は、民主党の結党の精神に背いていると言えば、内閣不信任案への民主党内の同調者は増えてくるおそれがある」と言っていたが……どうなんだろう。

 現実的には、不信任案可決にはいたらず、小沢一派が離党、菅内閣は衆院での絶対優位を失い、参院で否決されたら、それだけでアウトになり、ニッチもサッチも、ということになるのか。

 わからん。

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