屁理屈

　大宮の右翼，Ｓさんから、仕事依頼の電話があった。
　
　「明日、そちらに伺いたいが，おたく、何時までいるの？」

　「７時、遅くとも８時くらいまで」

　「なんだ、随分早く帰るね」

　「いやまあ、生活を規則正しくしようと思いまして」

　「伺う前に、電話しますよ。それじゃあ」

　ということで、昨日、夜の８時まで待ったが、Ｓさんから電話はない。

　１～２時間の遅刻はざらの人なので，９時半頃まで待ったが、姿を見せないので、携帯に電話をした。

　「いかがですか？」

　「え？　南原さん？　今日は用事ができていけないよ。」

　「は、はあ…」

　「だから言ったでしょ。行く前には電話するって。行けないから電話してないんだよ。」

　ま、まあ、理屈ではその通りなんだが…ぐすん。

　ぐすん、その２。

　１００円ショップで、４００円もするトイレットペーパーを買ってしまった！

　１００円ショップで１００円以上の値段の商品を売ることを禁止せよ！

　菅が野党時代、有明海のギロチン水門を視察した際の映像が流れ、菅が、担当役人にこう言っていた。

　「これ、なんで開けることが出来ないの？」

　「大臣の命令で，開けることは出来ません。」

　「じゃあ、大臣が開けろと命令すれば，開けるのね？」

　「あ、その、あの…」

　はっきり言って、Ｓさんなみの屁理屈だわな。

　いや、Ｓさんのほうが筋が通っている。

　８時までに現れなければ，さっさと帰ってよかったんだ。

　常日頃、平気で遅刻するＳさんの身勝手が、Ｓさんを利することになった。

　エゴイズムとはそういうものなのかもしれない。