パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

ゲゲゲの~

2010-12-01 19:56:32 | Weblog
 今年の流行語大賞に「ゲゲゲの~」が決まったそう…だが、テレビで見ていたら,その瞬間、ぱらぱらと寂しい拍手が…。

 毎年思うのだが、どこで「流行したのか」と言いたくなる言葉ばかり。

 それはそれとして、「ゲゲゲの鬼太郎」って、まともに読んだことはない。

 水木漫画で面白いと思ったのは、ヒトラーの一生を描いたもので、小学館から一冊シリーズで出た。

 レニングラードでソ連軍に包囲された将軍が降伏したという知らせを受けたヒトラーが、「せっかく名誉ある死を用意してやったのに、それを受けないとは何事だ!」と、あの水木調で、「ビビビビ…」と怒る場面が印象に残っている。

 まあ、ともかく、「流行語大賞」を自称するなら、特別賞を取った斎藤君の「仲間」のほうがふさわしいのではないか。

 結構、使っている人が多いらしいし。(「ゲゲゲの~」って、どこで、どういう場面で使えばいいのだ?)

 今、見るのを楽しみにしているというと、毎週火曜深夜の、ジャニーズジュニアの「百識」と、チャンネルは違うが、それに続く「プリズンブレーク」だけだ。

 その「百識」で、「フォント(活字書体)」の話題が取り上げられていて、あまりのマニアックぶりにびっくり。

 モリサワの開発担当者が、「あなたの一番好きなフォントは?」という問いに、「新ゴシリーズです」と答えていたが、私はこの「新ゴ」というやつが大好きで、したがって、この質問&回答は「我が意を得た」もので、大いに喜んだわけだが、私以外、いったいどこの誰が喜ぶというのやら?

 是非、このまま続けてほしい。

 「プリズンブレーク」は、シーズンフォーに入って、というか、シーズンスリーの終わり頃から若干シナリオが雑というか、話がありきたりになってきているように思うが、でも、おもしろい。

 スコフィールドが少し太ってきてしまっているが、この「太めのスコフィールド」が、「致命的な持病」を抱えているという設定と妙にマッチして、痛々しい感じがするのは、作品として、いいことなのか、悪いことなのか?

 それより、この「シーズン~」という呼び方は日本のテレビドラマでも使うようになったようで、流行語大賞にふさわしいのじゃないか?

 まあ、だいぶ前から使われているからダメか。

 あ、「ゲゲゲの~」を使った例を思い出した。

 もう、20年近く、いや、それ以上昔になるかもしれないが、秋田昌美氏と白山坊与佐衛門氏による「民俗学」対談のサブに「ゲゲゲの民俗学」とつけたのだった。

 そして、その第一回も、「ゲゲゲの鬼太郎」が、最初は「墓場の鬼太郎」だったことから、始まったのだった。

 うん。