パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

砂に落書き

2008-07-16 22:01:26 | Weblog
 パソコンを、今日は調子がいいとかちょっと誉めると、つけあがるのか、必ずおかしくなる。それで、一抹の不安があったのだが、案の定、書き込みを終えてから、起動ディスクを変えるために再起動をかけたら、はてなマークが出てしまった。

 前回は、なんとなく「振り返ったら」直っていた形だったが、今回はそれも駄目で、OSを入れ直すしかないのかと思いつつ、「これ一冊でOS9はあと3年は使い続けられる!」という副題の本でトラブル対処法を調べると、多くの場合、Pラムというラムをクリアにすると直ると書いてあったので、その指示通りにやってみたら、直ってしまった。

 もっとも、この本を買ったのがちょうど3年くらい前なので、「3年は使い続けられる!」といっても、そろそろ寿命かも。なんちゃって。

 しかし、「3年は使い続けられる!」って……「3年は使える」でいいじゃないか。

 2chのニュース速報に、「鳥取県が砂丘の落書き禁止条例を設けた」というスレが立っていたので、冗談だろうと思っていたら条文によると、禁止の対象は、「50メートル離れて10分間消えない落書き」だそうで、本当の話ということに驚く!

 昔、アメリカに、パット・ブーンというポップシンガーがいて、彼の最大のヒット曲が「砂に書いたラブレター」だった。

 砂に、「アイ・ラブ・ユー」と書いたが、すぐに波が打ち寄せて消えてしまったよ、グスン、というラブソングなんだが、つまり、「砂」に書いてもすぐに消えてしまうという「物理的事実」をもとにしたポエムというわけだ。

 鳥取砂丘って、行ったことはないけれど、波が打ち寄せる浜辺ではなくても、常に風が吹いていて、それでできる「風紋」なんかが名物じゃなかったか。

 だったら、砂に落書きしてもすぐ消える。どんなに大規模に書いても、10分もすればすっかり元通りになっているだろう。だから、「10分間消えない落書きを禁止」ということなんだろうが、でも、「砂に書く」といったら、無駄なこと、はかないことをするという意味だろう。要するに。

 え? 「無駄なことだからやめなさい」って? それを、「大きなお世話」というんだよ。

 無駄と思っていても、そこにある種の、なんというか、人間らしさを認めようとするのが、人間であって、それを「禁止」しようなんて、バカ以前の……大袈裟にいうと、ナチスの「民族浄化」にもつながりかねない話。(まあ、そんなことをいう人はいないだろうけど。)