パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

元禄か!

2008-03-29 19:11:34 | Weblog
 朝まで生テレビを見る。テーマは「地方分権」。昨今の政局がらみの問題はあえてスルーして、より根本的、本質的問題を語るのだー!と言いたいのだろうが、そりゃ無理だよ。あんたらの頭では。

 大体、「政局」がらみでやっさもっさしているうちに、事態が打開されるということもなくはない、というか、結構頻繁にそういうことは起こりうるのだ。

 それはさておき、地方分権の最終形態は、いわゆる「道州制」の採用なのだが、これについては、世論の理解がほとんど進んでいないので当分、というか、半永久的にあり得ないといった結論のようだったが、あんたたち、郵便民営化はどうだったか忘れたのか? ほとんど、世論は興味なかったのに、小泉一人で強引に民営化にもっていったじゃないか。それが正解であったかどうかは別として、郵政民営化は、ほとんど小泉の口から吐き出される、「言葉(音声)の勢い」で決まったようなものではないか。

 浅野元宮城県知事が、「できるんだったら、もちろん賛成ですよ。でも、できない。やっても中央政府にだまされるだけ。だから反対。」なんて、妙なことを言っていたが、「世論」がどうあれ、「これしかない」という執念でかかれば、道州制だって実現不可能ではないだろう。

 言い換えると、今の福田のピンチは、彼の言葉の「勢い」の無さが原因なのだ。どんなに凄いことを言ったとしても、もそもそ、ぐつぐつ、独り言でしかないのでは、どうしようもないという話だ。

 ところで、民営郵便局はうまくいっているのだろうか? 昨日、近所の特定郵便局(「特定」ということばも、もはやないのかもしれないが)に行ったが、別にどこがどう変わったということもない。ただ、以前は、文句を言っても、どうせ役人言葉しか返ってこないだろうと思うと、口に出すのに、ちょっとためらいがあった。しかし、民営化してそれがなくなった。民営化して愛想が良くなったとかそういうことではなく、こちら(客)が、「変」だと思ったら、実際に言うか言わないかは別として、どんどん言える雰囲気があるように思った。要するに、こちらの心構えの問題なのだが、風通しがややよくなっているような感じがした。

 今回の、「政局の混迷」で、ガソリン代が下がりそうだが、この「役人不在」で行われるプロセスにも、一種の「風通しの良さ」を感じる。

 新宿御苑の花見客で、近所のカフェが、どこも満員。まるで、「元禄か!」と突っ込みたくなるようなハデな着物をぞろり~と羽織った、頭に桜の枝をさしたお○まちゃんなど、場所柄、妙なのがいるが、よく見ると、女性にも「妙」なのがいる。2丁目に「戻ってきた」感、ありありの昼下がりであった。