パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

平成の奇観

2008-03-17 16:28:46 | Weblog
 2週間ほど前だけれど、「女性専用車両」というのに間違って乗ってしまった。

 並んでいるとき、妙に女性が多いなとは思っていたのだが、他に男性がちらほらいたので、まさか「女性専用車両」を待っている女性たちとは知らずにそのまま乗ってしまったのだが、乗って、窓を見たら、女性専用とでかでかとステッカーが貼ってあった。改めて周りを見たら、確かに「女だらけ」(こんな漫画、あったな~)。しかも、時間が遅かったので、おばちゃん、年寄りは皆無で、なおかつ、キャバクラ嬢的な派手過ぎの女性が満載になるほど遅くでもなかったため、ごく当たり前の、薄化粧を品よく施した、けっこう、そこそこ奇麗で清楚(主観)なうら若い乙女だらけ。ウヒョ~、極楽~、と思っていたら、次の池袋駅で駅員に、「これは女性専用ですので、男性はお降り願いま~す」と言われて、他の数名の男性客共々、渋々、降りた。

 というわけで、ほんのひとときとはいえ、浦島気分を味わっておいてなんなのだが、「女性専用車両」というのは、何かに役立っているのだろうか? 痴漢防止、ったって、レズ痴漢がいるかも…てことはないだろうけど…といって、別に「ナンセンス!」「廃止せよ!」と目くじらたてるつもりはない。多分、多くの人(男性)が、同じように思っていると思われるので、当分は廃止されず、そして、やがて、「こんなことしか決められなかった」平成時代にふさわしい天下の奇観として、後世語り継がれることになるのではないかと思う。