パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

お正月なんか、オッパッピーである

2007-12-29 20:53:06 | Weblog
 世間は、完全に「休みモード」に突入。商店街はもちろん、かきいれ時だから、やっているわけだが、街の雰囲気全体はもう、すっかりお正月準備モードだ。でも、こっちは、「関係ねー」。オッパッビーというのか? あんまり見てないのでわからないが、あれで本人はなかなかインテリで、環境保護のために自転車族だとか。わからないものだ。 

 わからないといえば、ココリコの遠藤とタレントの千秋夫妻が離婚。わからないものだなあ、夫婦の仲ってものは。宣伝分をめびいても相性ぴったりという感じだったのに。新庄・大河内夫妻は、最初っから「仮面夫婦」という感じだったから、驚かなかったが。(もっとも、「仮面夫婦」というのも、こちらの勝手な思い込みだが。みんな思ってそうだ)

 パキスタンのブット元首相、暗殺さる。
 2chの「国際政治」板などを見ると、「アメリカが黒幕」的書き込みだらけ。新左翼、特に中核が、ネット戦略を重視し、書き込み部隊を作って、全力で作戦展開中なんだそうだが、これもそうなのだろう。たしかに、彼らが「やってない」わけがない。何しろ、連中、暇だし、そこそこ勉強はしてる。(とはいえ、「雑学」レベルだが。)おかげで、悪名高い「ニュース速報+」板のほうが、昨今、まともだったりする。
 あと、怪しいのは厚生省がらみの、たとえば、今回の肝炎訴訟問題や、ちょっと前に少し話題になった混合診療問題も、90パーセント近くが、世間一般と異なる、厚生省絶対擁護の書き込みばかり。「書き込み部隊」なんか、「都市伝説」みたいなものだろうと、あまり信じていなかったのだが、「自主的」勢力も含めて、確実にいるみたいだ。

 しかし、確実な情報源によると、パキスタン軍(特に情報部)は、過激派(タリバンとか、アルカーイダとか)の巣窟なんだそうだ。ムシャラフが、「軍人独裁」を非難する国際世論に配慮して軍服を脱いだが、それを懸念する声もあるそうだ。つまり、軍に対する発言権が制服を脱いだために損なわれたんじゃないかと。そんな「軍」が核兵器を保有しているなんて、オッパッピーじゃない、オッカナイー。

 しかも、今回の事件に関係しているかどうかはわからないけれど、事件に至る「混乱」のきっかけは、中国が作った。中国人経営の鍼灸院で「売春」をやっていて、それを知ったパキスタンの神学校の生徒たちが鍼灸院の経営者,従業員を拉致した。これに、中国政府が厳重に抗議し、それに応えてムシャラフが、神学校突入を命じて大量の死者を出した。(鍼灸院の従業員たちは。「説教」されて上で、すぐに釈放されたのに。驚いたのは、ムシャラフの事件解決後のコメントで、中国の要請で行ったことを明かし、中国に感謝の意を表明している。)

 しかし、中国政府が自国の、「売春婦」の命を救うために動くなんてわけはないことは、前回触れた「中国激流」で嫌というほどわかった。中国政府は、パキスタンを混乱させようとしているのだ。まちがない。(永井秀和はどうしたのだろう?)
 まあ、どこの国だって、自国の利益となるなら、それもあえて辞さないだろうが、でも、それでも「座視」するくらいで、わざわざ、それ(混乱)を「起こす」ようなことは、昨今、あんまりやらなくなったのではないかと思うが、中国はそれをやりそうで怖い。「中国激流」の、地方政府の幹部や、チベットにホテル事業で進出した四川省で成功した実業家の「ワル」振りを見ると、そんな風に思ってしまう。(彼らの「ワル」に比べれば、フランスのワールドブランド、「ダノン」と商標権をめぐって、中国の一般大衆のナショナリズムを煽りに煽っている、中国最大の清涼飲料ブランドである「ワハハ」ブランド(本当にワハハ印というんだそうだ。発音も、明確に「わ・は・は」であった)を裸一貫で築きあげたオーナー社長が、「良い人」に見えたくらいだ。
 それにしても、「中国激流」では触れていなかったみたいだが(ヤバすぎるのか)、中国の北京閥と上海閥の争いは、半端じゃないらしい。つい、自民党の「派閥」を思い浮かべてしまうが、そんなのとはわけがちがうようだ。北京語と上海語のちがいも、方言レベルの違いではないそうだし、実際に「戦争」になったって、ちっともおかしくないのかも。(文化大革命は明確に内戦だったわけだし)

 いずれにせよ、中国とパキスタンは国境を接しているし、パキスタンの宿敵インドは、中国と一戦を交えたこともある敵国でもあるし、中国にとって、インド洋へ出る絶好の回廊でもある。中国が何か企んでいないわけはないのだが…。