パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

BUSHIDO

2007-12-31 21:39:34 | Weblog
 紅白歌合戦をやっている。しかし、マジに思うのだけれど、あれを心から楽しんでいる人なんているのだろうか? 美少女アイドル集団の次がおカマ3人,次に、作業服姿にねじり鉢巻の親父演歌(鳥羽一郎)…。「ハー」と眺めるしかない光景ではないか。

 西川口の、今まで一度も開いているところを見たことのない古本屋が開いていたので、新渡戸稲造の「武士道」と、田口ランディの「富士山」を計100円で買う。「富士山」はまだだが、「武士道」はぱらぱらと読み出したところ。西欧人、特にアングロサクソンの心をくすぐるような書きっぷりはさすが。

 「戦闘でのフェアプレイ! 粗暴と子供らしさの入り交じったこの原始的な感覚! この中に実は、道徳の豊かな萌芽があるのです。」

 序文の中の一例だが、ルーズベルトが感激したというのもわかる。

 何を隠そう、私も実は、士族の家系(らしい)。商売がダメなのもこのせいだろう。しかし、新渡戸稲造曰く、「欠点がどのように大きくとも、そこから徳が生じる」。これも、士族の特徴だろう。商人や百姓は、欠点はそのまま欠点になる(んじゃないかな)。よくわからないが、今年最後の言葉として。

 ではでは。