パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

チビが正しい

2007-12-25 20:20:22 | Weblog
 肝炎訴訟問題に関する私の「解説」は、あくまでも推測なので、より正確な知識を求めているのだが、さっぱりだ。昨日もNHKのニュース解説まで、じっくり見た(聞いた)のだが、全然わからない。別に真相を隠しているわけではないのだろう。きっと、マスコミも「わかってない」のだ。わかってないことがわかってない、というか。
 中でも、「一律救済」という言葉の意味がわからない。マスコミ報道では、一律救済=肝炎患者全部救済という感じで、それで、一部ネットで原告のゴネ得だとか、国が倒れるとかの非難がいっせいにあがっている。まあ、伝えられる通りに、肝炎患者のすべてが国の責任だとしたら、「国が倒れ」てもしょうがない問題なんだが…。
 しかし、一方、「一律救済」を求める原告側は、救済対象者は、裁判所の判断が必要とか、いろいろな基準を設けると言っているらしい。だったら、どこが「一律救済」なんだろう。

 しかし、昨日は、回復した2chでかなりやりあって、「お前は許認可行政を潰したいのか?」という、役人自身によるものとも考えられるくらい、露骨な役人擁護の回答を引き出した。これは、かなりの成果だ。そう、許認可行政こそ、諸悪の根源。社会通念とか、技術水準の変化が緩やかだった昔ならともかく、現代においては行政の知識が、それに追いつけるはずがない。年金行方不明問題が典型だが、自分たちが使っているコンピュータシステムがすっかり古いのだと気づいた時には、もう手遅れ。先を行こうとしたら、一台ン十億円の郵便番号分別機械なんかを買わされるのがオチ。あと、人型ロボットとか。(あれって別に国策でやってるわけではないかもしれないが、無駄だと思うなあ。芋虫ロボットなんかだったら意味がありそうだが…そもそも、人工知能って、論理として破綻したんじゃやなかったっけか)あと、薬事行政に関して言うならば、アメリカみたいに、薬は製薬会社が自由に作り、販売するが、国がそれをチェックし、もし問題を起こしたら会社自体が潰れるような賠償金を請求する、というシステムしかないだろう。

 しかし、年金行方不明の解明は不可能ってわかったのだったら、なんでまだ調査しようというのだろう。ン百億円もかけて。しかも、そのほとんどすべてが、社保庁の役人の特別手当になるんだから、笑い話みたいなもんだが、「無駄と分かっていることにお金をかけるより、制度の根本的見直しに着手しろ」とマスコミはなんで言わないのか。社保庁、自民をいじめていれば視聴率、販売部数が稼げるから、延々言い続けるのだろうが、先は目に見えている。姉歯物件の無責任報道が、不況の原因になりかねないみたいに、とんでもない結果になる。

 ところで、郵便番号といえば、先々週の「百識」で、ジャニーズJr.のチビが、高層ビルには階ごとに郵便番号が割り振られているということを教えられて、「え~、郵便屋さん、大変だなあ」と素朴な感想を言って、司会のイノッチが、ややあわてたような様子で、「そうじゃないの。郵便屋さんのためにやってるの」とフォローし、チビが、「あ、そうか、テヘヘ」と恐縮していたが、数字の桁数が増えれば増えるほど間違いは多くなるわけだから、最初のチビ君の直感の方が正しいよ。まったくもー。