パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

『大巨獣ガッパ』に超接近遭遇

2007-12-04 20:17:38 | Weblog
 地球温暖化とはいえ、今年の冬は寒そうだ。
 数ヶ月前にフリマで、「今年の冬は寒いよ」と汗をかきながらPコートを売っている男がいて、根拠は分からないものの、なんとなく同感して、つい買ってしまったので、どんなに寒くなっても大丈夫なんだが、でもそれを引っ張りだして着るほどにはまだ寒くない。

 寒いと、ついトイレが近くなるが、それで昨日の真夜中、起きたついでにテレビをひねると、『大巨獣ガッパ』をやっていた。怪獣マニアではないので、最初、なんだかわからなかったが、天狗っぽい怪獣の造形に記憶があった。後で調べたら、1967年の作品で、日活唯一の怪獣映画なんだそうだ。
 そんなに古い映画とは思わなかった! はっきり言って、ぬいぐるみのガッパが時々よろけたりして、なんともおかしいのだが、でも、ミニチュアセットなんかは実に良くできているし、なんといっても撮影がきれいだ。コンピュータで調色処理でもしているのだろうか。全然雨も降っていない(フィルムの傷のことです)し、テレビの予告編でしか見ていないが、最近の「3丁目なんたら」と遜色ない。それで、1967年の作品と知って仰天したのだ。

 もちろん、突っ込みどころ満載の「超B級SF怪作」なので、根本的には、当時はともかく、今となってはマニア向け映画なのだろうが、真夜中にやるなんて、もったいない。ちゃんとゴールデンタイムにでも上映していれば、きっと相当な話題を集めただろうに。
 もう一度言う。「モッタイナ~イ」。