明日から師走、活字三昧(中毒)で今月は殆どPCに触れていませんでした。
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空爆とテロ
パリ市内の同時多発テロの報道に、ザラザラした雰囲気を見てしまいます。
有志連合(米、仏、英、露、オランダ、カナダ、ベルギー、デンマーク、オーストラリア、カナダ、中東5カ国)のシリアへの空爆は8000回を超えていますが、犠牲になっている民間人の報道は皆無(一部NPO等であり)です。
有志連合による空爆は、シリアの人々にとってテロそのものと考えます。
11月13日 フランスの首都パリで、同時多発テロが起き約130人が死亡しました。オランド仏大統領は、過激派組織「イスラム国」(IS)によるものだと断定しました。
パリからは溢れるほどの報道がなされ、また欧米各国首脳の連携(取り繕い)の様が垂れ流されています。
11月12日 レバノンの首都ベイルートで、自爆攻撃が相次ぎ、少なくとも37人が死亡、181人が負傷しました。スンニ派過激派勢力「イスラム国」(IS)が犯行声明を出しました。
報道は皆無に近く(中東が専門の論者等が触れる程度)、パリ市内の同時多発テロこそが市民社会の危機とばかり報道されています。
「欧米人の死」と「アラブ人の死」とに軽重がある報道スタンスそのものです。
中東にとって「悪」そのものである十字軍、欧米が適当に定めた国境、英国が責任放棄したイスラエル建国、米国による「政権転覆」、更に植民地、帝国主義、資源占有等が鬱積しており、欧米各国がどのような理念を繕うとも普遍性の欠片もありません。
フランス共和国の標語「自由、平等、友愛」(1793年の人間と市民の権利の宣言)の「自由、友愛」には、『己の欲せざる所は人に施すなかれ』と重ねて同じ事柄が書かれています。
「欧米人」と「アラブ人」とが対等であってはじめて意味ある標語になると考えます。
フランスの委任統治領であったシリアの人々を対等と認識していないから、有志連合のシリアへの空爆8000回に無関心でおり、パリ市内の同時多発テロを一方的な被害者と位置づけ大騒ぎしている構図にも見えます。
*家屋構造、人口密度も異なりますので一概に述べられませんが、1945.03.10東京大空襲では、死者約8万-10万、負傷4万-11万名、焼失26万8千戸、また例えば名古屋では63回の空襲を受けて死者8630名、負傷者11164名、罹災者52万3千名(wikipediaより)を想像するべきだと考えます。
自 爆
2015.01.18カイロでアヘ首相は「イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」と演説しました。
2015.01.20「イスラム国」とみられるグループが20日発表したビデオ声明(共同)
日本の首相へ。(日本は)イスラム国から8500キロも離れていながら、自発的に十字軍に参加した。
その後訪問したイスラエルでは、イスラエルと日本の両国旗の前で演説(「イスラム国」に敵対する示威行動)、アヘ首相は「2億ドルはあくまで人道支援のため」を強調、しかし後の祭りでイスラム国は「日本もイスラム国の敵」と認識しました。
今後この島国で、「イスラム国」関連のテロ行為があれば(ない事を願いますが)、アヘ首相が起因です。