Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

脳外ICU狂奏曲

2012-10-08 10:16:43 | 未分類
主治医のオペのインフォームド・コンセントの後、もっと重要と言えることがある。
「ICUは普通の病院の患者と違って、脳外のICUなので、二・三日いると精神的に変調をきたす場合があり云々。」と。

ICUには、術後から翌日の夕方HCUに移るまでいました。(時間については時計が無く感覚的な長さです。)

歌うおじさん
突然、意味不明の言葉で大きな声で歌いだします。20分も続くでしょうか、4・5分後に再び歌いだします。疲れたと見えて小一時間静かですが再び歌いだします。
意味不明の言葉と思っていましたが、韓半島の言葉に似ているように思えました。

グェッおじさん
「グェッ」と10分おきに大声を発します。5・6回続くと「ンッ」と発し静かになりますが、「歌うおじさん」と同じでやがて始まります。

寝糞おやじ
カーテンの衝立で仕切られた隣のベットに看護師が飛んできました。更に二人の看護師が呼ばれて来ました。
「ウ◎チが出てから呼ぶのではなく、出る前に呼んでくださいね。」と何度も話しかけていました。
カーテンの衝立が、看護師の動きでずれた時に、隣の患者が僕の方を見て横になっており、目がカッと見開かれていますが全く生気がありませんでした。

スキャットおじさん
「ル」とか「ウ」の音だけで高らかに歌いだします。気持ち良さそうに歌っているように聞こえます。「歌うおじさん」と同じようにやがて静かになります。
勝手にベットから降りて、オシッコをしながら歩き回るため、看護師に小言を言われていました。二度同じことがありました。

ミサコおばあさん
隣のベットから低い太い声で「ミサコ」、一呼吸置いて「出してくれ」と途切れることなく聞こえてきます。長い時間聞いているとカーテンの衝立を突き破って「手」が出てくる雰囲気をかもし出していました。


バベルの塔(Lucas van Valckenborch ルーブル美術館)

狂奏曲
21時に消灯となり、薄暗くなると「歌うおじさん」、「グェッおじさん」、「スキャットおじさん」、「ミサコおばあさん」達が大合唱を始め明け方まで続きました。
丸一日異空間で呼吸をしていたと考えます。