Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都に棲む5.

2008年10月29日 | Kyoto city
 京都の街は、自転車が圧倒的に便利だ。街のスケールが、それほど大きくなく、むしろ狭いところに都市機能が凝縮しているからだ。自宅から東に行けば、八坂の塔や清水寺、北へ上がれば御所や今出川、西へ出れば大宮や壬生界隈、南へ下がれば京都駅といった具合に、この範囲で京都の都心が包括され、容易に自転車で出かけられる。街の適正規模といったら、精々自転車で容易にでかけられる範囲だと私は考えている。そのなかに必要とされる生活機能が配置されていれば、結構快適な暮らしができる。
 私の実家がある東京・神楽坂界隈も、歩いてゆける範囲に商店街、総合病院、それに大学は、早稲田、法政、理科大と過剰な程にあり(私には縁がなかったが)、生活は便利なのだが、専門書が置いてある本屋や画材店、映画などのエンターテイメントは、銀座、新宿、神田へ4系統ある地下鉄でゆかなければならない。地下鉄への依存度は高く、それだけ東京という街の規模の大きさを実感する。
 今の東京などに通勤する東京大都市圏人口は、約3173万人、1都7県とする首都圏人口は4237万人と、日本人の3人に一人が東京やその周辺に住んでいることになる。実際、JRや地下鉄に乗ると昼間でもラッシュ状態が続いている。
 ところで、京都へ入洛する観光規模は4500万人/年であり、首都圏規模の人間が毎年京都を訪れており、首都圏が丸ごとやってくるようで、こちらの数字も凄いことだと思われる。だが幸いなことに大通り沿いに林立する塀のような高層マンションが、そんな喧噪をシャットアウトしており、私の回りでは静かな町屋暮らしが続いている。

Fuji FinepixS5pro,NikkorAF-S F3.5-5.6/16-85mm
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京都に棲む4. | トップ | 京都に棲む6. »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Kyoto city」カテゴリの最新記事