Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ774.リノベーション

2024年09月27日 | field work

 ダイビングの過去の静止画を見ながらどうすれば撮影したらよいかの勉強をしていた。1年以上ブランクが空いているから間を置くと撮れない。だからイメージハンティングだ。
 既に廃盤のニコンW300はストロボ撮影をすると大変綺麗だが、映像ではストロボではなく連続発光する水中ライトが必要になる。それはとりつけるのが難儀だ。INONと相談か!。だがハウジング無しで30mまで潜れマクロ撮影に強い。Goproの不足を補ってくれるから今も重宝している。防水機能が満たせなくなるまで使いたい。
 さて1年以上ブランクが空いているから出不精の人間が腰をあげるのは難儀だ。そして1度ダイビングをしてしまえば帰りたくない気分になる。全く人間の気分は、いい加減だ。
 もう一つ優れものをあげればOLUMPUS EM-1と魚眼レンズだ。やはりレンズの解像力が優れているし専用のハウジングも用意されていた本格的な機材だった。私はGoproに乗り換えてからオリンパス機材はすべて差し上げてしまった。
 今はOLYMPUSも分社し身売り状態だから水中まで手が回らない。目下Gopro12があり、かっては世界一の技術力を誇っていた日本の精密機械工学も既にアメリカや中国からは相当におくれている。ヘビーユーザーやプロカメラマンの間違った意見を反映しつつ高性能な技術開発を目指し、結果として重厚長大化してきた日本の撮影機材メーカーの戦略違いの姿勢の結果である。高性能化というのはハードだけではなく、ソフトウェアや、使い方やライフスタイルも含めての高性能化である。
 私もこのブログで再三再四、重すぎる機材、持ち歩けない機材だということを指摘してきた。デジタル一眼レフでいえばOLYMPUS EM-1が持ち歩けるサイズのMaxだったのである。カメラマニアや機材マニア、あるいは売れないプロカメラマンに付き合っていてはメーカーの存在理由が無くなる。にもかかわらずNとかCというメーカーは売れない機材を開発し、その結果世界を牽引してきた名門ニコンは国内のカメラ生産を辞める。
 いまSNSは大量の画像で溢れているにもかかわらず、日本のメーカーの撮影機材による画像は大変少ない。日本の精密機械づくりのノウハウは宇宙産業や医療産業にシフトしている。技術開発は、そうしたリノベーションをいつも繰り返してゆく。






沖縄県慶良間諸島
OLUMPUS E-M1、M.ZUIKO EDFisheye8mm/F3.5,NIKON CoolpixW300.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする