小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

拉致問題

2011-12-03 22:35:19 | Weblog
北朝鮮の日本人拉致が、ずっと昔から問題となっている。日本人の全ては、口をそろえて、拉致した北朝鮮を非難している。私の考え。私は違う。こんなことを書けば人から非難されるだろうが、かまわん。私は右ならえ右、が嫌いである。もちろん、他国の人間を拉致するなど、とんでもない行為である。しかし。拉致された日本人は、北朝鮮でどう待遇されたのか。第二次大戦後のシベリア抑留のように、厳冬の中、貧しい食料で地獄のような過酷な労働をさせられたのか。そうじゃないだろう。その正反対だろう。日本語教師として、衣食住すべてにわたって、十分過ぎるほどの豊かな生活を送ってきたんじゃねえか。物質的な面だけ見れば、拉致されずに日本で育ったら、とてもそんな優雅な生活なんて送れなかったじゃねえか。幸い、私は衣食住に困っていないけれど、そんな生活が出来るんなら、フリーターやニートや失業者は、「私を拉致して下さい」と申し出てくる人もいるだろう。拉致においては、唯一の問題点は、本人の意志を無視した連行という一点にある。拉致された人も、その生活に満足していたじゃねえか。日本にどうしても帰りたい、と言って、北朝鮮のいうことを聞かず、殺されたり、つらい生活を送らされた拉致被害者がいるのか。私は拉致問題に詳しくないから知らないが。
娘が死んだと聞かされた途端、泣き出して、その後、娘は結婚して孫がいると知った途端、孫に会いたいと、にやけだしたバカ面の父親。税金、払ってるんだから、政府がやってくれて当たり前という感覚。政府が不満なら手前が選挙で立候補して、拉致問題に関して、政治家として強行に北朝鮮にせまればいいじゃねえか。十分、当選の可能性はある。少なくとも私ならそうする。
日本は拉致問題は北朝鮮に対する強力な外交カードとして利用している。それは間違いない事実である。政治家の本心は分らないし、また、政治家の口からは、そういうことは、絶対、口に出来ないのである。

私はもし自己破産しても、生活保護は、絶対うけたくない。野垂れ死のうとも。それは国の世話なんか、なりたくないというプライドからであるが。しかし、もう一つ理由がある。それは、政府を非難しているのに、政府の世話は当然のごとく受けるという感覚に、論理的矛盾を感じるからである。

ちょうど、親のおかげて生きているのに、親に反抗しているスネカジリの矛盾と似ている。

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私の嫌いなこと

2011-12-03 00:44:45 | 考察文
私の嫌いなことの一つ。それは苦しんでる人達で、自分達の苦しみだけ他人に理解を求め、主張する人達である。そういう人は、別のことで苦しんでいる人達の苦しみは理解しようとする意思などカケラも持っていない、どころか、偏見を持っている人さえ多くいる。世の中には無数の病気があるが、そういう人達は自分達の病気の自助会をつくり慰め、励ましあう。それはいいか。自分達だけが特別、世界一不幸で、他の違った病気の人には全く無関心の人が多くいるのである。

そういう人達は、過敏性腸症候群の人達に対しては、「ああ。腸の具合が悪い人達でしょ」の一言でかたずける。それは私としては、それでいいが。私はこの病気のため、100回以上、自殺を考え、大学を一年休学し、いじめられ、不眠と鬱病と便秘と冷え性と腹痛に悩まされ続けている。普通の人には想像できない生き地獄である。しかし私は自助会にも入りたいとも思わないし、過敏性腸を理解して欲しいとも思わない。どんな病気でも苦しいのである。それに優劣や上下や差別をつけることが嫌いなのである。あえていえば、死なないだけ、死ぬほど苦しい病気の人達のことを、自分の病気より理解したい。さらには途上国で飢餓に苦しむ人達の方が、もっと可哀相である。オレの苦しみだけを理解してくれ、という人はエゴイストだと私は思う。

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