小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

道化師

2010-02-09 16:41:00 | Weblog
道化師を、最後まで本当のバカと思って、単純に笑って、最期まで道化師が演技していた事に気づかない人こそ、本当に鈍い人。なのか、道化師が、演技が上手すぎるのかの、どっちかである。大学の時の学生課の職員は最期まで私が道化師である事を気づかなかった。彼らと話す機会は、ほとんどなかった。彼らは単に席次が上の生徒が頭が良く、真面目な生徒との認識しかない。医師国家試験受験の前に、試験の説明を一度して、それを聞いたくらいである。その時、おっかしな事を言うヤツだと思った。何かの用紙が、「とばされる時に必要」などといっている。研修医は一年目は大学での研修だが、二年目からは、遠くの大学の関連病院に派遣される事もある。派遣というと聞こえがいいが。派遣の中には、デキの悪い研修医や反乱者を、実質的に、とばす、というような事はある。それを、お前らなんかは知らないだろう、と自慢するため、「とばす」などという言葉をことさら言うのであろう。しかし、私は別として、医学生は、自分の将来の事に関する情報収集には、非常に熱心だから、クラブの先輩などに聞いて、医療界の実態は、学生時代にかなりわかっている生徒が多いのである。また、「試験の結果を自分の目で見て喜びに浸りたい人は、何処何処へ行けばいい」などと言っていた。これもアホである。自分の目で、自分の受験番号があるか、どうか、しっかり確かめるのは、むしろした方がいい、し、すべき事である。自分の受験番号を自分の目で見て確認しない方がおかしい。喜びに浸ることだって、極めて自然で、常識的なことである。実際、ほとんど全ての生徒は、見に来ていた。どの生徒が通って、どの生徒が落ちたか、を知りたいと思うのも普通の人の感情である。これは単に優越感だの劣等感だのに浸るためではない。学生課の職員は、生徒のこの感情を下等だ、とコケにしているのだろう。しかし他人の合否に関心を持つのは人間として自然な事である。それは単に、優越感や劣等感だけではない。誰が通って、誰が落ちたか、そして、大学では、クラブの先輩、後輩の上下のつながりも強いから、浪人した先輩の合否に関心を持つのも当然の事である。それに、誰が通って、誰が落ちたか、という事は、今年一緒に誰と入局することになるか、どうかという入局後の人間関係の準備をするためにも知る事は必要なことである。

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2010-02-09 03:56:01 | Weblog
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