小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

原罪

2010-02-07 00:14:48 | 考察文
原罪。キリスト教が定義する所の、原罪、とは少し違うが。私流に、原罪を定義したい。キリスト教流にすると、アダムとイブまで持ち出さなくてはならなくなるからである。私流の原罪の定義。「キリストを十字架にかけろ」と言って、キリストに石を投げた人達を、キリストは、自分が十字架にかかる事によって、彼らの罪を身代わりになって償い、彼等を許した。だから、キリスト教を信じて、悔い改めれば、救われるが、キリスト教を信じない人は救われないそうた。しかし私は、2000年前に生まれて、キリストを見ても、キリストに石を投げなっただろうという絶対の自信がある。それは、私の、へそ曲がりな性格と、自分に理解できないものは否定しない主義と、イエス・キリストの発言の意味は全て理解できるからだ。だから、私には、原罪がない。そもそも、私は、イエス・キリストの発言や行動の意味を全て説明できる。(こう言うと、親は傲慢だと言うが事実である)私は出来る事は出来ると言うし、出来ない事を出来るなどと言ったりしない。ただ、時間は限られているから、そんなものを書くより、好きな小説を書いているのである。似たような例がある。鈴木宗男がマスコミに叩かれた時、私は彼を批判しなかった。それは、田原のサンデープロジェクトで氏が、「私に金を下さい、と言った人が一人でもいたら私は腹を切ってもいい」と堂々と主張したのが、一番、強い理由である。それ以外でも、多数派の尻馬に乗ることが私は嫌いだし、マスコミなんて、いい加減なものだと分かっていたからである。疑惑の総合商社などと、辻元清美は言ったが、大切な事は、数の多さ、ではなく、金額の多さ、合法か違法か、が大切なのである。鈴木宗男は、用意周到だった。辻元のようなバカではない。いつか、自分が疑惑を持たれて証人喚問される日が来る事まで計算に入れて行動していた。あれを見ても、当時では、まだ世間は鈴木宗男を非難していた。今は非難する人はいない。しかし、自民党政治とは、選挙区への利益誘導で、鈴木宗男も、それを、やりまくった人間である。これからもするだろう。賄賂については、言葉のやりとりは、証拠に残らないし。また、賄賂は、言わずとも双方ともに、わかっている事だから、言葉のやりとりなど無くても、金を見返りにくれ、などと言わずとも、以心伝心で行なわれるものである。ただ、金の相場までは、どうだったのか。こう書いている内に、氏は、相場までは注文しなかったように思われる。だから、金をたくさん集めるために、手広く小さく集めることになったのではなかろうか。地元への公共事業の利益誘導でも、それによって投資した金を上回る経済効果が出るのなら、むしろいい事である。経済が活性化すれば税収が増え、国の歳入も増え元が取り戻せるのだから。そして、また過疎地の活性化は必要である。大切な事は、ちゃんと念入りに調べて、経済効果が出るような地元への利益誘導の公共事業をすべきであるという事と、日本全体として見て、予算の配分が不公平にならないよう、公平にすべきであり、そして、特に過疎化に困っている自治体へ多く予算を配分するということだ。それが出来れば、地元への利益誘導の自民党政治も悪くはない。政権が民主党に変わったが、はたしてきれい事でうまくいくか。いつまでつづくか。資本主義、自由主義経済にしても、人間性悪説が元になっているのだから、(悪というよりはエゴ。人間性エゴ説)、政治でも、はたして、人間非エゴ説の政治が上手くいくか、疑問である。
しかし鈴木宗男が自民党の時の選挙演説を見て笑ってしまった。彼は、堂々と、「野党議員が当選しても予算に一円もタッチすることは出来ません」と大きな声で言っていた。これは、えげつない、を通り越して笑ってしまう。こんな発言の選挙演説をする政治家も彼以外にはいないのではなかろうか。これは、とりもなおさず、「オレを当選させてくれたら、この地域に予算を持ってきてやるぞ」と言っているようなものである。まあ、えげつない、というか、きわめて明瞭というか。
私は過去の自分の判断でウソを言ったりしない。勿論、私も判断を誤る事はあるが、思想的な文章は正直に書かなければ何の価値も無いと思うからだ。日本の評論家には恥知らずなヤツが非常に多い。
ところで私は、私はキリスト教の言う天国だの地獄だのは、信じていないが、仮にあったとしても、私は天国に入る事を拒否する。

恐れるべき人
「体を滅ぼしても魂を滅ぼせない人達を恐れてはならない。それよりも魂も体も地獄で滅ぼすことの出来る方を恐れなさい」
(マタイ伝10章28節)

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