小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

魔女の一撃

2010-02-05 23:04:49 | 医学・病気
初めて、魔女の一撃、を受けた。この私が。魔女の一撃、とはHexenschussの事である。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南郷継正

2010-02-05 05:02:56 | 武道・スポーツ
日本で一番、優れた指導能力を持った指導者は南郷継正氏である。と私は思っている。氏の文章を一部、抜粋しよう。

「今の野球のコーチにしても、小学校は小学校、中学校は中学校、高校は高校、そしてプロはプロと、全く違った体系のもとでのコーチがされている関係上、どれだけ有為の人材が、そのオンボロコーチのためにボロクズになって消えてゆかねばならなかったか測りしれないものがあると思うのである。特にプロ野球などは、多額の金に目がくらんだ人材が、毎年毎年門をくぐってくるものだから、その年採用した人間がうまく育たなくとも、そのためにコーチそのものが、まともに責任をとらされたことなどあまり聞いたことはない。三割バッターを一人育てれば御安泰とは何と幸福な社会であることか。私だったら、むしろ育てえなかった数多くの選手のことをより問題にするだろう。これら、幸福なプロ野球のコーチ諸君と違って、私のところへ入門してくる人たちは、まずそういった意味からはクズばかりである。運動神経ゼロといったたぐいの人たちがほとんどなのである。とにかくも、何をやっても駄目、しかたがないから空手でもやろうかといった人たちがほとんどであった。しかし、私はそんな彼等を、そんな彼等であればこそ歓迎したのである。私は自己の指導能力を磨きたいと思っている以上に、弱い人を強くしてやりたい、その劣等感を克服させてやりたいとの願望が強かったからである。どこの道場へ行っても強くなれる人にはあまり興味はなかった。この俺の手にかからねばまず無理だというような劣等児を秀才に育てたかったせいもあった。今にして断言できる。私は弱者を相手に、素質のあまりない人たちを相手に苦しみ抜いてきたからこそ、科学的上達法をものにしえたのだと」
(南郷継正「武道の理論」より)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする