金曜日は北風が強く、恐ろしく寒かったですが、週末は風もおさまり、快晴で穏やかな天気でしたね。
さて、毎年年末になると、『TIME』がPerson of the Yearを発表します。2016年は、トランプ氏が選ばれました。確かにいい意味でも悪い意味でも2016年に世界の注目を最も浴びた人物でしょう。
最近のトランプ氏は、選挙運動期間中の過激な発言はなりをひそめ、何故か日本の経済、日経平均株価も上向きで、『トランプさん、案外まともじゃん。』という声も聞かれますが、大統領の就任は来年の1月20日ですので、実際に就任してみないと、どう変化するのか分かりませんね。
『TIME』の選考理由は、いままでのアメリカの政治があまり日を当ててこなかった所謂アメリカ本来の産業の旧来の労働者層の思いを汲み上げた、とのことですが、実際の政策面でどのようになるのかは、来年以降にならないと分かりません。今、閣僚や政権幹部の人選の最中ですが、噂では、元ロッテの監督のバレンタイン氏が駐日大使になるのではないかという話や、シルベスター・スタローンが政権幹部に入るのではないか、という話もあります。
さて、『TIME』は過去90年間に渡り、その年のPerson of the Year を発表してきましたが、昨年(2015年)はドイツのメルケル首相でした。当時は中東からの難民問題が世界で大きな問題になっており、難民の受け入れに積極だったメルケル首相が選ばれました。
2014年は、特に特定の個人ではなく、エボラ熱撲滅に尽力したEbola fightersでした。当時は世界を震撼させたエボラ熱も今はそれほど話題にならなくなっています。
その前の2006年からのPerson of the Year を整理してみますと、
2013年 Pope Francis(ローマ教皇)
2012年 Barack Obama(アメリカ大統領)
2011年 The Protester(抗議する人: 当時は 『アラブの春』や世界金融危機、ロシアの反政府運動など、デモやSNSを通じて抗議する人が世界の潮流を変えつつあったため。)
2010年 Mark Zuckerberg (Facebook創業者)
2009年 Benjamin Shalom Bernanke (米国連邦準備制度理事会議長:当時はリーマンショック真っ盛り。)
2008年 Barack Obama(アメリカ大統領:プラハでの平和演説とノーベル平和賞が評価されたと記憶しています。)
2007年 Vladimir Putin(ロシア大統領)
2006年 You (あなた:Web 2.0, SNS, YouTube, ブログなどによる個人による情報発信が影響力を持つ、という理由で。)
『TIME』のPerson of the Yearはその時々の時代を映し出す鏡です。