昨日、今日と空気はまだ冷たいですが、日差しはずいぶん暖かくなってきました。
さて、僕は英文ライティングは苦手ですが、E メールなどなかった、郵便によるレターやテレックスの時代から、ビジネスで英文はかなり沢山書いています。
今も、英語で話す機会はほとんどありませんが、仕事で E メールで英文は毎日のように書いています。
今まで、郵便によるレターの時代の英語を、何の疑いもなく、正しく、丁寧だと思って書いてきました。
ところが、今どき、何かの招待状ではあるまいし、郵便でレターを送るような機会はほとんどなくなりました。
ほとんど 100 % E メールです。
時代が変わっても、郵便レターのような馬鹿丁寧、婉曲的な文体でずっと書いてきました。
しかし、コミニュケーションの手段が変われば、当然文体も変わっていきます。
E メールはよりスピーディで直截的なので、より簡潔に主体的な文体となります。
何か今の時代にマッチしたビジネス英文のための本がないかと探してみましたら、『 英文ビジネスライティング大全 ( シャーリー ・ テイラー 著、細井 京子 翻訳、監修 桐原書店 』 がありました。
”大全” というとなにか大変重い、大袈裟な気がしますが、内容は非常に分かりやすく、明快です。
たとえば、カタログなどを送るときに、定番の表現として、
Please find enclosed herewith a copy of our new catalogue for your reference and perusal. (ご参考としてご覧いただくため、弊社の新しいカタログをここに同封しましたので、ご確認下さい。) というような書き方が僕は丁寧だと思っていましたが、今では、
I ' m pleased to enclose our new catalogue, and I hope you find it interesting.
の方がよい、ということです。なるほど、後者の方が、回りくどくなく、より能動的ですね。
また、同じく定番の表現、
I should be grateful if you would be good enough to advise us ~ (~をご親切に通知していただけますと有難く思います。) についても、
Please let me know ~
の方がいいんじゃないか、などといった、時代にマッチした英文例が豊富です。
ビジネスで日頃から、E メールなどで書く仕事をされている方は、一読の価値がある本です。
ちょっと大きな本屋に行かないと手に入らないかもしれませんが、アマゾンではもちろん販売しています。