craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

製作過程を振り返る ③

2009年06月18日 00時04分37秒 | テープ編みスツール

幕板の加工です。幕板は、厚13mm、幅56mm。
今回は、幕板4枚+脚4本ということで、使用する部材は、必要最小限の8個です。
貫を入れないので、8個の部材を組立てた時の強度が大変重要になると思います。以下の①~③で、強度を確保することにしました。

①ホゾは、脚の中の幕板が重なる部分で3枚の組み継ぎにする。
②木殺しを慎重に行った上で、ややキツ目の嵌め合いとする。
③胴付き部分を脚に完全に密着させる。

②のホゾ加工寸法ですが、ホゾ穴に対して、幅は+0.1mm、長さは+0.6mmとしました。

テープ巻きですので、幕板の上面は4本揃える必要はありません。
むしろ、前後の幕板は、左右の幕板に対して低く配置するか、大きなRで中央部分を下げた方が、座り心地が良いと思います。
今回は幕板の上部分を大きなRで切り、反り台鉋で仕上げました。
幕板だけで仮組みしました。

この幕板にテープが巻かれます。
ベストな面取り寸法が分からないので、適当に0.5mmの面取りにしました。
上面のRはできるだけ大きな方が、テープを巻きやすいと思います。
幕板の表面は手鉋で仕上げていません。やや荒れていた方が、テープがずれにくい?と思ったからです。

一気に8個の部材を組みました。
使用ボンドは、おすそ分けしていただいた「タイトボンドIIイクステンド」です。
念のため、クランプはしていますが、クランプしなくても胴付き部分がピッタリ付いていい感じでした。

続く・・・・・


製作過程を振り返る ②

2009年06月17日 01時22分23秒 | テープ編みスツール

手押し鉋で、各部材の基準面(矢印で示した2面)を正確に出して、残りの2面は自動鉋で仕上げました。
脚は、29、5mm角、幕板は56mm×13mmです。

脚のホゾ穴(6.4mm×45mm)は、角のみで加工しました。
脚は、29.5mm角から、24mm角に細くしてみました。
バンドソーで大まかに切って、鉋で仕上げています。
やや、木目が入り込んで逆目になりますが、ウォールナットは加工しやすいので、気になりません。


細くしていない脚と比較しました。(右側が細くした脚)
極端に細くしていないので、違いが分かりにくいです。
今回はこのような微妙な感じを楽しみました。

逆目掘れは出なかったものの手触りの微妙な感触が気になったのと、オイルフィニッシュをするため#400のペーパーを軽く当てました。
木口も鉋で慎重に削り、最後に0.6mm程度の面取りを施しました。
これで脚の加工は終了です。


製作過程を振り返る ①

2009年06月16日 00時02分49秒 | テープ編みスツール

僕にとって、新しい挑戦のスツール。
家族の評価も上々です。ただし、個性がないので習作といった感じです。

たった、これだけのスツール(部品は8点)でも分からないことが多くて試行錯誤しました。長くなるので、また次回にします。

まずは、板取りです。
ウォールナットですが、実は昨年書いたトンデモウォールナット使いました。
http://pub.ne.jp/craftWAKU/?entry_id=1771735
もう、悔しくて悲しくて、捨ててしまおうと思ったのですが、貧乏性の僕は、それもできず、今回使うことにしました。
厚さ30mm、長さ500mm、幅300mm

わずかな心材だけは、使えると思いました。
心材は、脚にして、白太部分は、テープで隠れて見えない幕板に使います。
この板一枚から全て作ります。

木取りが終わった所です。
幕板の厚さが13mmになってしまいました。

続く・・・・


完成しました。

2009年06月15日 00時24分25秒 | テープ編みスツール

テープ編みのスツールを作りたくなりました。
材木以外の座板は初めてです。

分からない部分も多く、試作品としてチャレンジしました。
今回は失敗するかもしれないな~と思いつつ、図面も書かず、地下工房で加工精度だけに注力して作りました。

先ほど、完成した写真をアップします。

木取りから、加工、組立、塗装、テープ編みまでを1日で一気に作業しました。
製作過程の写真も撮影したのですが疲れたので、明日以降順次紹介することにします。