活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因縁生とは2

2017年02月21日 | 法理

私たち衆生は、自分を悩ましたり困らせているのは、

何か自分以外のものから「縁」を与えられて、それによって

腹を立てたり、感情の起伏が激しくなっているとしか考えられない

ものです。

 

しかし、実はそういうものは全部自分自身が造っている

ということなのです。「因果一如」なのです。

 

したがって、「自分自身」が「自分の問題」として解決

しない限りは、絶対に怒りの心や善悪の心がなくなるもの

ではありません。

 

自分で認めて、認めたものによって自分自身がさまざまな

「感情」を起こしているのです。

 

ですから、「修行」によって自分自身で見極めていく必要が

あるのです。

そうでないと、「安心(あんじん)」は有り得ません。

 

「すべてワンマンショーをしている」というのは、そういうことです。

自分と自分以外のものを別にしてみると仏道の「道」には

なりません。

 

一般に「柳は緑、花は紅」という禅語がありますが、

柳が緑になる以前、花が紅になる以前の状態が必ずある

ということです。

 

そういうことを知っていただかなければなりません。