「聞こう」 という意識を働かさなくても声は耳から
入ってきます。
眼・耳・鼻・舌・身という五根の作用(機能という窓)で
外から来るものを受け入れています。
外から来るものというのは、受け入れられるその時には、
善悪も好悪(こうお)も美しいとか美しくないとかいうことも
ありません。
「そのまま入って来ている」 だけです。
それを、「意(心)」 に送る 「機能」 がおこると、
「意という心意識」 が働いて、好きだ嫌いだ、
よい音だ、きれいな花だというようなことを
「分別する機能」 が働きます。
それによってまた次の 「機能という窓」 が、自分のものに
しようとか、投げ捨てようという 「意という心意識」 が
働きます。
それらはすべて機能そのものの働きです。
そういうことを、いちいち取り上げて 「解決しなければならない」
と思っても、どんなに長時間をかけても解決出来ません。