活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因縁生法(いんねんしょうほう)3

2017年02月12日 | 法理

「水は方円の器(うつわ)に随う」

というお示しがあります。

 

本来の意味は、人が水に成って器を自在にする

ということです。

水は方円の器に変わりながら、器を「自由」にするという

意味なのです。

 

「此の物(自分自身)」 は、元来水に成っているものですから

どんな器に入ろうが、直にそれに入ってそれ相応に、それを

取り扱いながら、それに少しも縛られていないのです。

時が過ぎれば何処へでも出て行くのです。

 

別の言葉で言えば、「縁」 に随って自由に転々自在に

動いて行くことが出来るのです。

これが 「因縁の法」 です。

 

事実、水と同様に今の私たち衆生の必然のあり方なのです。

必ずこの生活(活かして生きる)しかないのです。

 

これがどうしようもない 「今の事実」 です。

如何思っても、それしかないのです。

 

こういう素晴らしい自分を本当に知(識)って頂きたいと

思います。

 

これは私たち衆生が何処にいても、どういう世界で

生活(活動)するにしても、こういう 「基本」 を知(識)って

いれば楽になるのです。

 

「其の人」 に成っていただきたいと思います。