「水は方円の器(うつわ)に随う」
というお示しがあります。
本来の意味は、人が水に成って器を自在にする
ということです。
水は方円の器に変わりながら、器を「自由」にするという
意味なのです。
「此の物(自分自身)」 は、元来水に成っているものですから
どんな器に入ろうが、直にそれに入ってそれ相応に、それを
取り扱いながら、それに少しも縛られていないのです。
時が過ぎれば何処へでも出て行くのです。
別の言葉で言えば、「縁」 に随って自由に転々自在に
動いて行くことが出来るのです。
これが 「因縁の法」 です。
事実、水と同様に今の私たち衆生の必然のあり方なのです。
必ずこの生活(活かして生きる)しかないのです。
これがどうしようもない 「今の事実」 です。
如何思っても、それしかないのです。
こういう素晴らしい自分を本当に知(識)って頂きたいと
思います。
これは私たち衆生が何処にいても、どういう世界で
生活(活動)するにしても、こういう 「基本」 を知(識)って
いれば楽になるのです。
「其の人」 に成っていただきたいと思います。