活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

六根まかせ1

2017年02月03日 | 法理

「坐禅の時」 に指導者が、

「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)のままでいなさい」

と、言われます。

 

その 「坐禅中」 に思いがわいてきた時でも、それは

「六根」 の 「意」 の働きのまま、その時その場で

終らせていくことですから、出て来ても出て来ても

そのまま「六根」 を 「六根まかせ」 にすることが

大切です。

 

別の言葉で言えば、「内からも外からもどのようなことが

どのように出て来ても、それを取り上げない」

ということです。

 

何故かというと、「その事がその事である」 ということ

だけだからです。

ところが人間(にんげん)は「私」して、これがいいとか

悪いとか問題にしてしまうのです。

 

しかし、実際にはそれは問題にならない材料です。

それを知ってもらうことが大切です。

そのためには、「六根」 を 「六根まかせ」 にして

自分の考えをもって 「六根」 を使うことをやめるのです。

 

そうすると、出て来ても出て来ても、出て来たまんまで

問題にならないようになるのです。