「坐禅の時」 に指導者が、
「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)のままでいなさい」
と、言われます。
その 「坐禅中」 に思いがわいてきた時でも、それは
「六根」 の 「意」 の働きのまま、その時その場で
終らせていくことですから、出て来ても出て来ても
そのまま「六根」 を 「六根まかせ」 にすることが
大切です。
別の言葉で言えば、「内からも外からもどのようなことが
どのように出て来ても、それを取り上げない」
ということです。
何故かというと、「その事がその事である」 ということ
だけだからです。
ところが人間(にんげん)は「私」して、これがいいとか
悪いとか問題にしてしまうのです。
しかし、実際にはそれは問題にならない材料です。
それを知ってもらうことが大切です。
そのためには、「六根」 を 「六根まかせ」 にして
自分の考えをもって 「六根」 を使うことをやめるのです。
そうすると、出て来ても出て来ても、出て来たまんまで
問題にならないようになるのです。