「其の人」 に成れば、他人から叩かれたとしても
別に怒らなくてもよい人になります。
何故かといえば、日の照らない時には寒いし、
日が当たれば暖かいのです。
ただそのことと、変わりないのです。
叩かれたら、「ただ痛いのが痛かっただけ」 で
外に問題はないのです。
誰でも否定出来ない 「一番本当の事実(今の事実)」 です。
ところが、後になってから 「あの野郎殴りやがった」 と
考えるのです。
「その考え」 というものは、どういうことかというと
「事実を観念で捉えた」 のです。
人間(にんげん)の観念の上に事実を移しているのです。
別の言葉で言えば、「事実から離れて、観念で夢を見ている」
のです。
人間が 「錯覚」 を起こして、今、現に悩まされているのです。
そういうことを反省させて、「本当の人(其の人)」 に成さしめる
という 「道」 が 「おシャカ様の教え」 なのです。