活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

修証一如 (しゅしょう いちにょ)

2015年08月30日 | 語録
仏教というのは、【結果】示したものです。

お経の始めに「如是 (にょぜ) - [かくのごとし]」と言っています。

これも「法の説明」です。


「修証一如 (しゅしょう いちにょ)」という御言葉があります。


これは【結果から見て】、そのような境涯に至った人(覚者) が、

「修証は一つである」

と、こう言った訳です。


それがわからない人が、「修証は一つである」ということを理解し、そして「一つである」ということ(見) を先に立て、「ものを求めてはいけないんだ。これでいいんだ」というように、自分の考えを起こして修行をするならば、それは大変な誤りであるということです。


「修と証、生と死、迷いと悟り、不安と安心」

これらは皆、比較相対したものです。


それでは皆、距離 (隔て) があるということです。

それでは「一如」ということ、「一つのものである」ということは言えません。


坐禅で言うならば、

「坐禅は坐禅なり」

で、終わるようにしないといけないということです。