禅の特色

禅宗の教えは「おシャカ様の教え」の中の「禅」「禅定 (ぜんじょう)」を以て修行の方法としている教えです。

禅の特色は「印可證明 (いんか しょうみょう)」にあります。

「以心伝心 (いしん でんしん)」とも云います。


「印可證明」というのは、「一器の水を一器に移すが如く」という譬があります。

外に一滴の水もこぼさずに、別の茶碗 (うつわ) にそのまま移すという事です。


例えば、おシャカ様の悟られた内容は、そのまま二代の摩訶迦葉尊者 (まか かしょう そんじゃ) に伝えられ、インド、中国を経て日本に入ってきました。

それでは、何故おシャカ様の教えが正しい事を 【誰が】証明するのかということが問題になってきます。

おシャカ様の場合、おシャカ様以前に証明の出来る人は居ませんでした。


では誰が証明するのか。

これは【皆さん自身が証明】するのです。

別の言い方をすれば、弟子が師匠の法を証明するという事です。

そこで始めておシャカ様や師匠と一体になれるのです。