活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

捷径 (しょうけい)

2015年08月01日 | 
禅は本来の自己に目醒める一番近道 「捷径 (しょうけい)」といわれる修行です。

多くの人が禅を【知って】います。

そして、知っている為に【禅的な生活】【禅の修行】という風にそれを使ってしまっている事を、私は遺憾に思って居ます。

禅を【知っている為に】間違いを起こしているからです。



知ったものはいつ迄も持っている必要はありません。

一度知ってしまったもの、今知っているものを忘れる必要があります。

すると初めて「坐禅をしている時 と 坐禅をしていない時」「修行をしている時 と 修行をしていない時」というような区別がなくなります。


これは禅だけではありません。

「信じる とか 信じない」「好き とか 嫌い 」「分かる とか 分からない」とか、そういうものは自分のものにしてしまえばいつ迄も持っている必要はないという事です。