昨夜、元気にグアム旅行から帰りました。
ブログ友との旅行記が終わったらグアム旅をUPの予定。
3日目は、おごと温泉から京都へ。
この日は、二条城近くにある二條陣屋に見学の予約を入れておきました。
二條陣屋は十数年前に行ったことがあり2度目の訪問。
お寺や神社巡りも3日目になると、飽きるでしょう。ぜひブログ友をお連れしたかったんです。
「二條陣屋(重要文化財・小川家住宅)」は、江戸時代に参勤交代の行き帰りに立ち寄る大名たちの宿泊所として使われていました。
繊細優美な数奇屋式建築には、大名の身辺警護のための落とし階段や武者溜りなど不意の敵に備えた造りや、大火の多かったこの時代、防火建築としても工夫がされています。
防火建築・陣屋風建築・数寄屋建築の3点から、民家としては全国で2番目に国の重要文化財に指定されました。
なお、二條陣屋は写真撮影は許されていません。
今回はたびねすの取材を兼ねて撮影の許可を頂いています。
先ずは玄関先のお部屋で簡単なレクチャーを受けて、見学が始まります。
ボランティアの方や、小川家の方々が50分ほどかけて案内をしてくださいます。
最初に案内をしてくれるのが、主客の泊まる大広間で、他の武士との謁見や食事、就寝をしたところ。
床の間・附書院・違い棚などの書院造りとなっています。
違い棚の下、楓の一枚板は家が一軒買えるほどの高価な物とか。
天井の左を見ると、一か所天井板がないところがあります。
下から見上げると明かり取りの窓にしか見えないようになっていますが、実はこの天井裏には武者溜りがあり、そこから室内の様子をうかがい、何か危険が迫ればそこから下に飛び降りることもできるような仕掛。
こちらが2階の武者溜りで、様子をうかがっていたのでしょう。
大広間から庭を眺めたところ。
これは国内最古といわれる陶板浴槽で、外で焚いた湯を開いた穴から竹筒で流し込む給湯式。
浴槽に接して炭釜を入れる保温槽があり、間には仕切り板が設けられ、保温槽に回る湯量を変えることにより、温度調節をする仕組みになっています。
この時代にしてはなかなかのもの。
春日の間は、元々は春日神社の神官であったことから、奈良を意識した数寄屋造り。
庭には春日社を祀り、中央部には長方形の井戸が見えますが、大火が続いたことから、いざ火災になったときは重要書類や貴重品を唐櫃(からびつ)に入れて、沈めるように工夫されていました。
上り口が来訪者にわからないように、普段は階段を吊り上げて、茶壷棚に見せかけている隠し階段。写真は隠し階段を下したところで、こちらから2階へ上ることもできます。
この隠し階段は、2階からは普段は床のように塞いでいますが、実は引き戸になってこのように開ければ階下へ降りられます。2階から階下へ逃げる時に、引き戸の下に隠れることもできたり、追っ手に階段があるように見せかけて、足を踏み外させるような仕掛けにもなっています。
2階の廊下の先には、京町家に多く見られる虫籠窓(むしこまど)が見えます。
内側には、飛び火の侵入を防ぐようにしてあったり、軒下にはフックのようなものが張り巡されていて、火事の時は井戸で濡らしたむしろを引っ掛けて屋敷に火が回らないような仕組みにもなっています。
赤壁の間にも障子の隣に見える、戸はいかにもそこに秘密があるように見えますが、実は何も仕掛けがありませんが
そこで時間稼ぎをすることができたりします。
二條陣屋には、その他お能の間や、お茶室が7か所もあります。
戦国時代は織田家・豊臣家にも仕え、秀吉の茶人として5本の指にも入っていました。
この茶室は、建物でいうと3階部分になります。
部屋の左奥には階段があり、非常時に屋根伝いに逃げることもできるようになっています。
二條陣屋は、なかなか面白いでしょう。
京都観光にお勧めのスポットです。
次回は、京都スイーツ、お土産などのご紹介の予定です。
ブログ友との旅行記が終わったらグアム旅をUPの予定。
3日目は、おごと温泉から京都へ。
この日は、二条城近くにある二條陣屋に見学の予約を入れておきました。
二條陣屋は十数年前に行ったことがあり2度目の訪問。
お寺や神社巡りも3日目になると、飽きるでしょう。ぜひブログ友をお連れしたかったんです。
「二條陣屋(重要文化財・小川家住宅)」は、江戸時代に参勤交代の行き帰りに立ち寄る大名たちの宿泊所として使われていました。
繊細優美な数奇屋式建築には、大名の身辺警護のための落とし階段や武者溜りなど不意の敵に備えた造りや、大火の多かったこの時代、防火建築としても工夫がされています。
防火建築・陣屋風建築・数寄屋建築の3点から、民家としては全国で2番目に国の重要文化財に指定されました。
なお、二條陣屋は写真撮影は許されていません。
今回はたびねすの取材を兼ねて撮影の許可を頂いています。
先ずは玄関先のお部屋で簡単なレクチャーを受けて、見学が始まります。
ボランティアの方や、小川家の方々が50分ほどかけて案内をしてくださいます。
最初に案内をしてくれるのが、主客の泊まる大広間で、他の武士との謁見や食事、就寝をしたところ。
床の間・附書院・違い棚などの書院造りとなっています。
違い棚の下、楓の一枚板は家が一軒買えるほどの高価な物とか。
天井の左を見ると、一か所天井板がないところがあります。
下から見上げると明かり取りの窓にしか見えないようになっていますが、実はこの天井裏には武者溜りがあり、そこから室内の様子をうかがい、何か危険が迫ればそこから下に飛び降りることもできるような仕掛。
こちらが2階の武者溜りで、様子をうかがっていたのでしょう。
大広間から庭を眺めたところ。
これは国内最古といわれる陶板浴槽で、外で焚いた湯を開いた穴から竹筒で流し込む給湯式。
浴槽に接して炭釜を入れる保温槽があり、間には仕切り板が設けられ、保温槽に回る湯量を変えることにより、温度調節をする仕組みになっています。
この時代にしてはなかなかのもの。
春日の間は、元々は春日神社の神官であったことから、奈良を意識した数寄屋造り。
庭には春日社を祀り、中央部には長方形の井戸が見えますが、大火が続いたことから、いざ火災になったときは重要書類や貴重品を唐櫃(からびつ)に入れて、沈めるように工夫されていました。
上り口が来訪者にわからないように、普段は階段を吊り上げて、茶壷棚に見せかけている隠し階段。写真は隠し階段を下したところで、こちらから2階へ上ることもできます。
この隠し階段は、2階からは普段は床のように塞いでいますが、実は引き戸になってこのように開ければ階下へ降りられます。2階から階下へ逃げる時に、引き戸の下に隠れることもできたり、追っ手に階段があるように見せかけて、足を踏み外させるような仕掛けにもなっています。
2階の廊下の先には、京町家に多く見られる虫籠窓(むしこまど)が見えます。
内側には、飛び火の侵入を防ぐようにしてあったり、軒下にはフックのようなものが張り巡されていて、火事の時は井戸で濡らしたむしろを引っ掛けて屋敷に火が回らないような仕組みにもなっています。
赤壁の間にも障子の隣に見える、戸はいかにもそこに秘密があるように見えますが、実は何も仕掛けがありませんが
そこで時間稼ぎをすることができたりします。
二條陣屋には、その他お能の間や、お茶室が7か所もあります。
戦国時代は織田家・豊臣家にも仕え、秀吉の茶人として5本の指にも入っていました。
この茶室は、建物でいうと3階部分になります。
部屋の左奥には階段があり、非常時に屋根伝いに逃げることもできるようになっています。
二條陣屋は、なかなか面白いでしょう。
京都観光にお勧めのスポットです。
次回は、京都スイーツ、お土産などのご紹介の予定です。