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小さなしあわせさがして…

自由が丘でランチ&乳がんホルモン療法の効果と可能性

2013年06月05日 | 乳がん

またまた旅行記の途中ですが、6月2日(日)は

乳がんの患者会VOL-Netが主催するお勉強会が、自由が丘でありました。

自由が丘って何十年振りの訪問で、

右も左もわかりませんが、患者会でお友達になったぴろんぱさんと

駅で待ち合わせて、せっかくなので自由が丘らしいランチを

しましょうということで、こんなところへ。

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住宅街に突然現れる、プチイタリア。

自由が丘のベニスと呼ばれる!?ラビィ―タ

オープンテラスがあったり、本物のゴンドラがあったり

インテリアや雑貨店などがありました。

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雰囲気もオシャレです。

さすが自由が丘!

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こんな細い路地を抜けて、

目指すランチはここじゃないんです(笑)

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一軒家カフェでランチがいいよねって

地図を片手に向かった先は

Las Luces

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外観を見ただけでわくわくな二人です(笑)

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本日の自家製キッシュのセットランチ。

私は、ベーコンとほうれんそうのキッシュをチョイス。

焼き立てで、熱々で美味しかったですよ。

ぴろんぱさんとは、1月に会ったきりだったので

積もる話もいっぱいあって、喋る喋る…

スイーツも食べたかったし、話し足りませんが、

そろそろ会場入りの時間になりました。

ここからは、お勉強会の内容です。

読みたくない人は、スル―しちゃってくださいね。

会場に着くと、すでに沢山の方がお見えになっていました。

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今日の勉強会のテーマは、

乳がんホルモン療法の効果と可能性

 ~閉経前後×術後治療・再発治療~と題して

この日の講師は、一線で活躍されている横浜労災病院 

乳腺外科部長の千島隆司先生。

乳がんのホルモン療法を初級編~中級編~上級編と

順を追って御説明して下さいました。

         

                  

乳がんとは、解剖学的にも生物学的にも

早期から全身に拡がりやすいことから、全身病と言われています。

その為、乳がんの治療によく使う薬は、

抗がん剤・ホルモン剤・分子標的薬(ハ―セプチン)となっていて

細胞診から、4種類のサブタイプに分けられ、治療する薬が決められます。

私の場合は、ホルモン受容体が+、HER2がマイナスということから

Luminal Aとなりホルモン療法のみとなります。

抗がん剤療法は、殺細胞性の物質が全身の細胞へ散布されるので

即効性はあるが正常細胞への副作用も強い。

無差別爆撃による空爆のようなものだそうです。

どうして抗がん剤は、何度もするのか?

抗がん剤は、分裂している細胞を全て殺しますが

その中には、分裂を休んでいる細胞があります。

分裂していない細胞は、抗がん剤が効かないので、何度も投与するそうです。

ホルモン剤療法は、がん細胞と一部の正常細胞のみに作用することから

効果を見るまでには、時間がかかるが、副作用も少ないと思われていますが

先がなかなか見えない、人によっては辛く長い治療になります。

ホルモン治療をすると細胞の分裂をしなくなるので、

抗がん剤との併用は、しません。

分子標的療法(ハ―セプチン)

薬物は、主にがん細胞へ作用する。

即効性があり、副作用も少ないが適応範囲が狭く

乳がんの約20%位の人にしか効かないうえに、値段も高く使える人が少ない。

      

                    

ホルモン治療を続けているうちには、

耐性ができて、再発や転移をしてしまうこともあります。

女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロン、HER2、Ki67の

四つの バイオマーカーによりサブタイプ分類をして予後予測をします。

術前・術後治療は、がん撲滅を目指し強い薬を使って徹底抗戦をしますが

再発転移治療は、いかにしてがんと共存をしていくかの平和交渉になります。

その為、命を脅かす内臓転移がなければ、先ずはホルモン剤から試します。

      

                            

乳がんの治療薬は日々進歩していて現在は30種類ほどあります。

新しい薬が出てくるには、

1、スクリーニングテスト

2、非臨床試験(薬理試験・毒性試験)

3、臨床試験(有効性と安全性を確認)

全てにおいて有用性があると確かめられたものだけが、新薬として承認されます。

        

                         

現在のホルモン療法について

術後のホルモン療法としては、

閉経前は、抗エストロゲン剤のタモキシフェン(ノルバデックスなど)

LH-RHアゴニスト(ゾラテックス・リュ―プリンなど)

閉経後はアロマターゼ阻害剤のアナストロゾール(アリミデックスなど)が使われています。

リンパ節転移がない時は、

タモキシフェン+アロマターゼ(閉経後なら)で5年間での治療がBEST。

リンパ節に転移している時は、10年もあり。

ただし、アロマターゼを阻害剤は長く使うと骨折率が高くなるので注意。

その場合、閉経後もタモキシフェンを使い続けても、

再発率は4%しか変わらないそうです。

タモキシフェンは子宮体がんのリスクをあげますが、それもほんの0.4%程度。

それならば、タモを使い続けるのもいいかもしれません。

外国では、ほとんどがタモで90%以上の方が使われているそうです。

こうなると、閉経後はその4%の安心の上乗せにかけるか、

値段と体調を重視してタモで続けるか悩むところです。

タモを飲んでいると、子宮体がんの検診を半年に一度と仰るドクターもいますが

不正出血があった時だけ、検診を受けるのでもよいとのことでした。

最後にリュ―プリン等の注射を閉経前の人全員を対象としているのは日本くらい。

海外では40歳未満の人に効果があるので、

それ以上の人はあまり効果が認められないとか!?

ちょっとビックリしましたが、私の場合は酷い生理止められたということでよしかな…

あと、閉経後に飲むアロマターゼ阻害剤を

お飲みになっていらっしゃる方も多いと思いますが

不妊治療に使われる排卵誘発剤で、卵巣を元気にするそうですよ。

ホルモン治療は、ホルモンを抑える治療ですが、

逆転の発想でエストロゲンを増やすと、乳がん細胞がなくなるそうです。

どのくらい増やすのか、実際にそのような治療がされているのかは??

質問すれば、よかったと、後悔。。。

なんだか増やす治療の方がいいいような気がしました。

これも、知らない話でした。

上級コースまでのお勉強で、その他にもたくさんの有意義なお話が聞けました。

初心者の私にはとても難しかったですが、ざっくりとまとめてみました。

なにぶん初心者なので、間違っているところがあったら、ごめんなさい。

コメント (26)
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