石和温泉の旅行記に戻って、
2日目もお天気です。
お宿に荷物を預けて、歩いて八田家御朱印屋敷へ。
八田家御朱印屋敷は、
石和の歴史と風土をモチーフにした八田公園に隣接をしています。
この立派な表門は、1661年に石和代官所創設に際に
石和陣屋表門として建立されたものを
1874年に八田家の表門として移築されたものです。
門から見る景色は、額縁の中の絵のように美しい。
八田家書院は、武田家家臣の八田氏の屋敷に残る
徳川家康より拝領した用材によって再構築した茅葺き入母屋造りの書院。
堂々たる茅葺の屋根を見上げれば、八田家の家紋が見受けられます。
八田家は戦国期には蔵前衆として武田氏に仕えました。
家屋敷は天正10年に織田軍の兵火を受けて焼失しました。
武田家滅亡後に徳川家へと仕え家康から庇護を受けて
3400坪の御朱印地になりました。
書院の間取りは西に奥の間・中央に中の間・
東に三の間と、および玄関から構成されています。
御朱印といっても、寺や神社で頂く御朱印ではありません。
戦国時代から江戸時代初期にかけて、武将が政務や軍事などの
命令や許可を証するために文書に用いた朱肉印のこと。
朱印状によって所有の保証された土地ということです。
古文書も残っていて、中を拝見することもできます。
屋敷で働いていた者や馬など動物の名前や
今でいうニックネームのようなものも書かれていて、楽しめます。
縁側の戸には、虎が描かれ
裏側には梅の絵が描かれています。
狩野派のものと思われていますが、これはレプリカです。
四季の花々が美しく、初夏は花菖蒲や蓮、
そして秋には菊や紅葉が楽しめます。
座敷からは、季節の表情を伺うことができます。
学芸員の方から、詳しい説明を受けながらの見学は楽しかったです。
次回は信玄餅パークと、お土産です。