函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

鮭の釣れない日が続く

2010年10月30日 11時48分03秒 | えいこう語る
先日函館市内でこんな怪獣を見た。


イカの街函館で、突如誕生した「イカール星人」だという。
何かよくわからないが、函館の街で暴れまくっているようだ。
函館の企業の宣伝にもでていて、観光客にも人気だという。
とにかく、いまや函館観光のトップ・セールスマンとして活躍しているらしい。
でも、私は嫌いだ。
「イカ踊り」という、今では「函館市民の踊り」として定着した踊りも、私は嫌いだ。
歴史と文化そしてロマンあふれる街には、単純すぎると思うからだ。
話は急に浜に移るが、海岸では背びれを見せ群れなしているのだが、いっこうに鮭が釣れない。
「イカール星人」が泳ぎまくり、鮭を追い散らしているに違いない。そう思わざるをえないほど、釣れない。
隣で竿を投げていた、80歳過ぎのおじさんが釣ったオスの鮭である。


近寄って「ずいぶん大きな鮭ですね」というと、おじさんは大物なので興奮気味である。
「でっけ、もんだじゃ」=(大きなものだ)
「でっけ、もんだじゃ」・・・おお!「でっけ、もんだじゃ」を連発する。
「5キロ近くありますね」と話しかけても「でっけ、もんだじゃ」しか、返ってこなかった。
久しぶりで釣った大物、80歳代の老体には、かなりの抵抗があったのだろう。
「でっけ、もんだな」と、私も一つ付け加えた。
とにかく毎朝、釣りに出かけている。
いくら机の上で、釣り方がどうのこうのとか「イカール星人」が泳ぎまくっているせいだと言っても、竿を投げないことには、絶対釣れないのだ。
成果はまだ一匹である。このままでは引き下がれない。
鮭の気持ちになって考えてみた。
夜中、急激に冷え込んだ日。その翌朝、鮭の大群が河口めざし、突撃する手はずだ。
そこが勝負だ。
決戦は、寒さが厳しい早朝に違いない。
まだまだ鮭との心理作戦が続きそうな、周囲の山々の紅葉が朝日に輝く、早朝の海岸風景である。