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地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

イタリアへ行きます

2009-05-04 10:06:21 | ★イタリア留学日記
(photo at Bar Bato

イタリアへ美術の勉強のため留学します。

そもそも、なぜイタリア留学かというと
話は高校進学までさかのぼる。
私は子供の頃から美術やデザインに興味があって
その道を学ぶべく高専への進学を希望していたのだけど
「高専なんて女の子が行くところじゃない」と
なんとまぁ偏見も甚だしい親の反対にあい断念。
折りしも時代は偏差値至上主義、個性なんて毛虫みたいに扱われた。
自分の個性も意思もその中学時点で捨ててしまったから
残りの学生時代は大変楽しく遊びほうけ、
遊ぶのにも飽きたから社会に出るという不届き旋盤な人間に育った。

今思えば、私を大切に思ってくれるからこそ、
男子ばかりの高専などには行かせたくなかったのだとと思うけど、
いまだに派遣などちんたらとやっている自分の身の上を思うと
あの時、自分の道をちゃんと歩き出していればと、後悔は否めない。
でも、うまくいかないことを他人のせいにするのは完全完璧に間違っている。
それはもう犯罪といっていいくらい間違っている。
自分の人生の責任は自分だけにあるの
だからこそ自分の力で変えられるのだと私は思う。

そうは言っても、生活に雁字搦めにされて身動きできないのが大人。
でもチャンスがやってきたのだ。
父が亡くなり、少し残してくれた貯金があった。
放っておけば生活費に消えてしまいそうなお金、
でも、勉強をしなおす資金とすればどれだけ活きたお金になるだろう。

これは父がくれたチャンスだ。
一度は私に夢を諦めさせた父が、最後にくれた夢へのチケット。
これを無駄にすることなんてできない。
美術の学校を探し始め、たまたま見つけたのがフィレンツェの学校だった。
フィレンツェ、一度旅行で行ったことがあるが
まさに芸術の都、印象的で、圧倒的で、感動的で、力漲る街。
そこにいるだけでも大きな刺激と影響を受けられる、そう思った。
フィレンツェへ1年間の留学、思い切ってやるに不足はない試みだ。

それにしてもあまりに壮大な計画に、
さすがの私も断念しようと思ったこともある。
でもその度に、行っておいでといってくれる救世主が降って沸いてくるのだ。
本当に降って沸いてくるから不思議だ。
私をねこっかわいがりした頑固者の父が応援してくれているとは思えないが
でもどこかで誰かが私の肩をおしてくれている、そんな気がしてならない。
その頃から、イタリア留学は、行きたいではなく、
初めから行くと決まっていることになっていた。

イタリアに行くことは私の運命。
そこで私はただがむしゃらに、真っ白になって勉強したい。
イタリアに行くというと、いいなぁ~おいしいもの食べ放題でとか
いい男捜してきなよとか言われるけど、
そんなウキウキしたものには全く興味がない。
ただただ、自分の好きなことに打ち込む時間
やがて壁にぶつかり苦悶もするだろうけど、
それすらもきっと幸せだろうなぁ~。

そんな時間を持てて、私は本当に幸運だ。
たぶん超ラッキーガールだね。
この幸せをみんなにお返しできるように
自分を磨いて磨いて、ピッカピカのキラキラになってくるからね。

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