カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

ロンドンオリンピックの旅(9)~チッピング・カムデン

2012-08-15 20:53:29 | └・海外旅行

イギリス湖水地方の旅を楽しんだ私たち。
お世話になったB&Bで軽めの朝食を済ませ、ロンドンへ旅立った。
拠点をロンドンに移し、今度はコッツウェールズ地方を楽しむ欲張り計画。

あっちからこっちへと長らくの電車の旅の果てようやくたどり着いた
コッツウェールズ地方北部の代表的な町「チッピング・カムデン」
 
 
中世には羊毛産業を中心に栄えた町。
豊かだった頃の良き時代の面影を残す町並。
 
町の中心街を抜けて住宅街へ。

そろって黄色い壁なのがかわいい。
この色はハニーストーンといってこの地方の家の特徴らしい。

そして、こんな茅葺き屋根の家も残る。
茅葺きって日本家屋にもあるけど、全然雰囲気違うのね。
なんだか白雪姫の七人の小人の家みたい。
 
 
そしてどのお家もフロントヤードはお花でいっぱい。
 
すてきだなー。どの庭もやりすぎず、洗練されている。
でも、それは花を育てる余裕がなければできない。
それだけ豊かだということ、お金も、時間も、心も。

雨に濡れたバラの花が甘い香りをそっと漂わせている。
花を愛でる心の余裕だけは忘れないでいたい。
そしていつか、こんなに立派でなくてもいいから自分の庭をもちたいな。

かわいい町並みを見ているうちに、町外れまできてしまった。
そこから先広がる曇天の殺風景な草はらを見て思った。
そうだ、きっとここも最初は全部こんな風景だったんだ。
それを整地し、牧草地にし、最初は小屋だっただろう家を少しずつ堅固なものにし、
そして庭には美しく花を植えるようになった。
長い年月とたいへんな労働力がかかること、
それをこなすには勤勉に実直に、はっきりと目標を持って進まなくては成せない。
これがイギリス。
ウエストミンスター寺院で今も続く王政の証を見て、
ああ、これがイギリスかと思ったが、
きっと今見ている景色が本当のイギリスなんだね。
 
 
華やかな町にもどって、帰りのバスまで少しの猶予。
バス停側のショーウィンドウにスコーンを発見して即座にお店に入る。
 
写真左はスコーン。
ほっくり、さっくりとよい焼き具合、
卵と小麦のよい風味、ほんのり甘くておいしい~。
ああ、これ、もう超ウチにもって帰りたい。
右はコーヒー&クルミのケーキとベリージャムのタルト。
こちらはたっぷり甘め。

ロンドンにいた時よりも、
イギリスのイギリスらしさをたっぷり味わった気がする。
やっぱりロンドンって世界のいろんなものが集まる大都会だから、逆に薄まってるのかも。
バスと電車を乗り継いで、そのロンドンへと戻る。

夕飯は、ホテルの側のパブへ。
パブに飲みに行きたい、お母様の要望である。
この方はどこまでも無邪気だ。
ちっとはお守りする身にもなって欲しいが、
ま、整然としたロンドンで、こちらさえ間違わなければ危険ではなさそうだし、
できるだけオープンで大衆向けのお店のような雰囲気を選んで入ってみた。

みんな立ち飲みスタイルで軽く1杯みたいな雰囲気。
奥にあるテーブルに座るのはどうするのか、座ってみたもののオーダーはどうするのか、
いまいちシステムがわからない。
周囲を観察しながらなんとかしようとしていたら、
隣の紳士(でももうできあがってたけど)が手助けしてくれた。
そして、不慣れな観光客を冷たくあしらう店員さんにも負けず、
ビールとポテトとソーセージをゲットして夕飯。
やったね、と隣の紳士が目配せをしてくれる。
さて、ビールで喉を潤して、こうやって食にありつけば、
ここもなかなか居心地がいいもんだ。
調子に乗ってビールをおかわりしつつ、ロンドンの夜はふけていくのでした。

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