私のふる里、太宰府。
怒濤のショート帰国中にやらなくていけないことは山盛り。
まずは市役所に行って諸々の手続き。
留学中に入れ違いで届いてしまった様々な書類をに、
こういうわけでして、と申し立てをしておかなくてはいけない。
日本にいたころはめんどくさーーーーい!と憤慨していたところを、
そんな全ての手続きが整然とされず、なんともかんとも歯がゆいイタリアを知ってからは、
日本の構築化された社会がとてもありがたく感じるこの頃。
接客マナーを持って接してくれる職員さんに、
ああ、もうほんとお世話になってありがとうございます、という気分になった。
市役所に来たからには、すぐ側のこちらにも寄らねば、
天満宮さんにただいま帰りましたとご挨拶。
なぜか実家に帰るよりも、太宰府天満宮に来る方が”ただいま”という気分になる。
1300年を越える古の都の景色が
幼い私の記憶に色濃く刻まれたせいかもしれない。
時を越えたものだけが持つ深い情趣は
無垢な子どもの心に強いシンパシーを与えたに違いない。
例年ならちょうど梅の頃。
期待して行ったけど、今年はまだ少ししか咲いてない。
日本、寒かったのかな。。
この庭に咲く梅の花を愛で、ただよう淡く気高い香りに包まれるのが大好きだ。
見たかったな。。
でも、大好きな梅が枝餅はいつでもある!
花より団子といつもの松屋さんへ。
美しい日本庭園をながめながらのお茶。
さいこーだねっ。
うん、もう最高さっ。
苔の織りなす穏やかな緑、しっとりとした空気、
寒空にうつむき加減にぽつりと咲く可憐な白梅、
小さく鳴く鳥、遠くに森の鳴る音。
皮はぱりっと香ばしく、中もっちり餅に甘くてふくよかな餡、梅が枝餅。
ただいま、ふる里。
ちょっぴり泣けてきちゃう程に、あたたかく、
あたたかく郷里は私を包んでくれるのでした。
<梅が枝餅を食べたお店>
■「松屋」
太宰府市宰府2-6-12
9時~18時 定休日/不定