カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

くつろぎのフィエーゾレ

2011-08-20 23:50:56 | └☆イタリアぶらり旅
楽しいカンティーナ・アンティノーリの見学&豪華ランチを終え、
夕暮れ前にフィレンツェに戻ってきた。
みんなをお家に送り届けた後、
まだ暮れぬ日に、友達ともう一杯飲んどく?と更に出かける。
どこまでも調子のいい私たち。
 
やってきたのはフィエーゾレ。
フィレンツェを見下ろす山の上にある。
古くエトルリア時代からあるこの町は
赴きある佇まいと静かな森があるくつろぎの町。
 
遥か眼下のフィレンツェに夕日が沈むのを眺めつつ
冷えたプロセッコ(発泡ワイン)のグラスを傾ける。

友達と楽しかった今日を振り返えりなどして語らう時間は
辛く苦しい人の世で必要不可欠だと思えるのでした。

カンティーナ・アンティノーリと優雅なランチ

2011-08-20 23:28:03 |  └・Ristorante/Trattoria
アンティノーリ社のカンティーナ(ワイン蔵)見学&ランチへ

友達の友達の旦那さんがそのレストランで働いていた伝手で
私の友達、そのご夫婦、友達の友達で出かけるというのに、
車の席がもうひとつあるから一緒に行く?とお誘い。
おもしろそうな事にはとにかく参加したい私は二つ返事で便乗。
でも初めてお会いする友達の知人の方たちにちょっと緊張して行ったら
なんと全員顔見知りだった。世間って、フィレンツェって狭い。。
先方も美人カメラマンが来ると吹聴されていたらしく、
私の顔を見て、なーんだ、とオチがついて、なごやかになった車内
私たちを乗せた車はトスカーナの丘陵地をゆらゆらと走る。

アンティノーリ家はフィレンツェの貴族で14世紀から続く由緒あるワイン生産者。
そのアンティノーリ家の畑のひとつバディア・ディ・パッシニャーノ農園にある
ワイン蔵と直営のレストラン「Osteria di Passignano」へ。
  
  
今まさに実を結んび収穫を待つ盛緑のワイン畑に囲まれたすてきなロケーション。
葡萄の葉を揺らす風の音と遠くで鳴く小鳥の声だけがある、穏やかな村。
  
もと従業員が家族を伴って遊びに来たとあって私たちは歓待を受ける。
 
食事を待つ間のおつまみ、どれも違った味わいが楽しい盛り合せ。
食前の発泡酒とともにいただいて
これからいただく食事の期待も盛り上がる。
食事にあわせるのはもちろんこの蔵のワイン。
滋味の強いトスカーナ伝統のサンジョベーゼ種の葡萄を
若々しく仕立てた飲みやすいワイン。
 
写真左は前菜、ジビエのうさぎ肉。
ワインにもぴったり合って、ジビエが苦手な私にいただけたよい仕上がり。
右はトマトのパスタにチーズを巻いたもの。
バジルソースが香りよく楽しい一皿。
 
これはキノコのラビオリ。
キノコの香り豊か、旨味たっぷり絶品。
おかわりしたーい。
 
でもコースは続き、メインディッシュ
この地方の特産ジビエの鳩とうさぎの2種。
やっぱり地の食材にはその土地で作られたお酒がやっぱりよく合うね。
デザートのチョコレートケーキまでおいしくいただいて
満腹、満足☆
葡萄畑の中の片田舎だけど、
お店の雰囲気もお料理もサービスもどこか洗練されていて
でものどかさを忘れない温かさもありとってもいい感じ。
おいしいお食事をありがとう。ごちそうさまでした☆

お腹を満たしたら、次はお楽しみのカンティーナ見学。
ランチ営業を終えたシェフ自ら案内してくれた。
 
 
古いお城の地下を使ったカンティーナ。
年間を通して安定した室温と湿度、静かな暗闇
お母さんの胎内みたいにそっと包んでワインを育んでいる。
壁につくカビだっておいしいワインを作るのに一役かっている。
ここに立って、色んなワインの話を聞いていると
ここで熟成を待ち眠るワインたちの見る夢がみえてきそうだ。 
 
おいしい食事においしいワインにおなかはふっくら
そしてワイン興味深いの歴史、美しいトスカーナの風景、
たくさんのものを感じて吸収して心までもふっくらとして、
とても幸せな気分で晴れ渡る空を見やる。

この機会に恵まれた事、人の縁に心から感謝しつつ
美しい夏の日の午後は穏やかに過ぎてゆくのでした。

■Osteria di Passignano
Via Passignano 33, Tavarnelle Val di Pesa Firenze
tel 055 807 1278
http://www.osteriadipassignano.com/