日本語教室での質問
Sさん : 「いいです」と「大丈夫です」はどう違いますか?
私 : どういうときに使いますか?
Sさん : 床屋で髪を切ってもらったときです。
「どうですか?」と聞かれたら、どう言えばいいですか?
私 : 「大丈夫です」は「その程度ならケンチャンタ」のニュアンスがあります。
気に入ったのなら「いいです」の方がいいです。
と、答えたものの疑問は残る。
家に帰って夫に話したら、「大丈夫です」は「これ以上お構いなく」の意味ではないかと言う。
最近流行の「大丈夫です」
やんわり断るときに使うと便利だけど、
なんでもかんでも「大丈夫です」って言う風潮は、違和感ありますよね。
調べてみたら、「大丈夫」の本来の意味は「まちがいがなくて確かなさま」だそうですから
床屋さんで、「大丈夫です」と答えるのは正解だったわけですね。(苦笑
続いて
Iさん : 「お茶」は「녹차」のことですか?
私 : そうですね。「緑茶」のことは、だいたいクニャン「お茶」と言います。
また、一般的にいろんなお茶をまとめて言うときも「お茶」と言います。
「お茶を飲みましょう。」と言っても、必ず「緑茶」を飲むわけでなく
コーヒーだったり、紅茶だったり・・・。
まとめて書くと、整然と答えているようですが、実際はしどろもどろです。
さらに、
Iさん : 「箸」と「割り箸」は違いますか?
私 : 違います。「割り箸」は「パン!」と割る動作
Iさん : ああ、わかりました。
私 : 韓国にも「割り箸」がありますか?
Iさん : あります。
私 : 韓国語で、なんと言いますか?
Iさん : 나무젓가락です。
なるほど。。韓国のお箸は金属製ですもんね。
そして、授業が終わり、机を並べ直していたとき
「それで大丈夫です。」と言っていた私。
あはは。。
私も使ってます。断りの「大丈夫です」
知らない間に毒されているんですね~。
質問を受けるのはいつもドキドキものです。
鋭いところを突いてきますから。
私の感覚で答えていて、いいんでしょうか。。(苦笑
私「大丈夫」を使っていることに気づきましたぁ^^;
例えばスーパーのレジで、「袋はご入り用ですか?」と聞かれた時に
「いえ、大丈夫でーす」みたいに。(汗
「結構です」や「要りません」だとキツイような・・・と感じるのはやっぱり最近の風潮なんですよね。(笑
「いいです」「大丈夫です」の違いを聞かれても咄嗟には答えられません~。(笑
Iさんの質問が興味深くて勉強になります^^
母語は自然に獲得したものなので、教えるとなると戸惑うことも多いです。
でも、外国の方の視点でみると、いろんな気づきがあり、勉強になります。
今どきの「大丈夫」はホント大丈夫じゃない感じですが、
直接的な言い方を避ける風潮から、一般的になってしまった感じですね。
韓国語のケンチャンタも同じように断るとき使えますが、
この用法は教えた方がいいかどうか迷います。(苦笑
「大丈夫」なのですが、娘が変なときに使うので(今の風潮ですね)、こちらとしては「?」となってしまいます。「~要る?」の答えが「大丈夫」って、変ですよねぇ。