LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

"Borsalino" Edition Speciale Fnac (2)

2009-11-26 | THE INFORMATIONS
昨日ご紹介した『ボルサリーノ』DVD特典映像に収録されている
故ジャック・ドレー監督未亡人のインタビューに登場するドロンさんです。

夫人から恐らく撮影時に使っていたオリジナルの「ボルサリーノ」の帽子を渡されたドロンさんは
帽子の前のつばの部分を持って、それを少しづつ揺らして形を整えながら
自分の頭に丁寧に被ります。

久々にボルサリーノ帽を被ったドロンさんの雄姿を観ますと、
一瞬若返ったように見えるから不思議です。

この撮影に備えてかどうかわかりませんが、
髪の毛の分け目も久しぶりに左側からとなっていることも大きな要因かもしれません。
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"Borsalino" Edition Speciale Fnac (1)

2009-11-25 | THE INFORMATIONS
今年もあとわずか1カ月を残すところとなりましたが、
私たちファンにとって最大のプレゼントといえる素晴らしいDVDが先日フランスで発売されました。
『ボルサリーノ』の2枚組コレクターズ・エディションです。

故ジャック・ドレー監督の未亡人のアニエス・ヴァンサン・ドレー女史の全面協力のもと
ドロンさんはじめミシェル・ブーケ、ニコール・カルファンのインタビュー、
音楽担当のクロード・ボランのインタビューなど、
正にこの映画の全貌が明らかになる特典映像の数々に目を見張ります。
残念ながらベルモンドの最新のインタビューはありませんでしたが、
撮影当時の二人のスターの短い時間ながらも初めて見るインタビュー映像もあります。

本編の画質は昨年NHK・BSで放映されたものと恐らく同じものです。

またFnacから発売されているセットの中には本編のオリジナル・シナリオが付録として入っています。
これもおそらくジャック・ドレー監督の演出プランのメモ書きがそのまま掲載されている貴重な資料です。

これはもうこの映画に限らずフランス映画ファンの方々は買わないわけにはいかないでしょう。
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LA CALIFFA

2009-11-22 | ROMY
前回ご紹介した「ロミー 映画に愛された女」の中でほんの少し触れられていた
1970年の彼女の主演作品『ラ・カリファ』La califfa (1970)の輸入盤DVDを鑑賞しましたので御紹介します。

これは1970年代初頭のイタリアでの労働者階級と資本家階級との対立を描いた
当時流行した社会派映画という位置付けが妥当と思われる作品ですが、
映画全体にただようどことなく素人的な映像感覚が観る者の居心地を悪くさせる不思議な作品です。

そこにロミー演じる労働者階級の主人公と
ウーゴ・トニャッツイ演じる資本家のラブ・ロマンスがストーリーに絡んでくるわけですが、
盛り上がろうとすると次のシーンが唐突に現れるといった編集の粗が目立ち、
結果として大いに中途半端なままでラストを迎えてしまうという、これはもう明らかに失敗作品です。

この作品の格調を高めようとエンニオ・モリコーネが渾身の力をこめて作曲したと思われるテーマ音楽も
前述の通り、音楽も一緒に途中でぶつ切りにされるシーンが頻繁にあるため、
モリコーネの膨大な作品群の中でもベスト5に入れそうな美しい音楽にも関わらず
その効果は半減どころか全く印象に残らない結果となってしまっています。
しかしこのモリコーネのテーマ音楽はちがった形で私たちサントラファンの前に姿を現すことになりますが、
それについてはスコみは様のブログにて詳細に解説されていますので、そちらをご参照ください。

さてそんな中でもこの作品でのロミー・シュナイダーの美しい姿は他の作品と比べても際立っており
イタリアB級作品にはつきものの体当たりのシーンもふんだんに登場しますが、
彼女のフィルモ・グラフィーのなかでは最も大胆に演じています。
彼女の伝記本の中での彼女の言葉として「最も嫌いな作品」と形容されている凡作ではありますが
この美しいロミーの姿を観たいというファンの方ならば一度は観ておいてもよい作品ではないかと思います。
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Romy Schneider ロミー 映画に愛された女

2009-11-18 | ROMY
先月出版された“Romy Schneider ロミー 映画に愛された女 女優ロミー・シュナイダーの生涯”
をご紹介します。

作者である佐々木秀一氏がロミーに関する国内外の膨大な資料を体系的に整理し、
短かった彼女の生涯を緻密に再現したボリュームたっぷりの豪華本です。

当然のことながら我らがドロンさんについての記述も随所に登場し、
彼女の人生に彼がどれだけ影響を及ぼしていたか(あるいはしていなかったか)を再確認することができました。
特に感動的なのはやはり彼女の最後に接して取ったドロンさんの迅速な行動と、
詳しく書けませんが、その後彼女のお墓に対して行った彼女への思いやりです。

ざっと読みながら感じたことは、
ロミーは優秀なブレーンに恵まれなかったことが彼女にとって最大の悲劇だったということです。
結果としてそれが後の彼女の経済的な苦境、破綻に発展していくことになるわけですが、
最愛の息子を亡くしても映画に出演することで生きる希望を失わなかった彼女の強さを見るにつけ、
この経済的な苦境を和らげることができるアドバイザー的な立場の人間がそばにいれば
彼女の人生は少なくともあと20年は永らえたのではないかと私は個人的に推測します。
巷でよく言われているように家庭内の悲劇や芸術的な行き詰まりで彼女の死が早まったと論じるのは、
少しセンチメンタルなものに感じるのです。

彼女の人生の後半に生活を共にしていたパートナーの男性たちはいずれも彼女よりも年下であり、
人生経験も社会人経験もまだこれからという人物ばかりでした。
ドロンさんがダヴィッドの死後、彼女の生活を陰ながら支えていたとはいえ、
恐らく直接的な経済援助までは行っていなかったであろうと推察します。
そういう意味で彼女との共演作を用意していたのは間接的な援助であったのかもしれません。
皮肉にもそれが実現する直前に彼女が逝ってしまったことに対するドロンさんの悔恨を思うと、
こちらも胸が痛くなります。

そういったかなり現実的な事情を彼女の伝記を読みながら私が感じ取れたのは、
筆者のロミー研究の素晴らしい成果から生まれて来ていることは間違いありません。

私もドロンさんについてこれぐらいの文章が書ければと常日頃考えているわけですが、
筆者の実にプロフェッショナルな仕事ぶりに比べれば
本業の仕事の合間合間に筆を進めることの難しさをこのブログを書きながら痛感しているような今の私では
まだまだアマチュアの域を出ていないな、と恥ずかしくなってしまった次第です(涙)
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ALAIN DELON SELECTION 8

2009-11-11 | ALAIN DELON SELECTION
先日の『アラン・ドロン・ファンの集い2009』にお越しくださった皆様への
お土産用に作成したドロンさん関連音楽の自前のコンピュレーション・アルバムを
例によって手前味噌ですがご紹介します。

今回の選曲も曲と曲の流れに気を配りながら統一感とメリハリがあるようにという観点で
手持ちのアルバムからアット・ランダムにセレクトした構成となっています。

曲目は以下の通りです。
【1】太陽がいっぱい~Le Baiser (2:24)
【2】真夜中のミラージュ~BLUE SERENADE (4:00)
【3】アルマゲドン~Canal a Ostende (1:19)
【4】ビッグ・ガン~Un Giorno in Piu'-L'Ultima Volta (2:39)
【5】仁義~Quand Les Hommes Ont Rendez-Vous (1:11)
【6】復讐のビッグ・ガン~MOVE CLOSER By Phillis Nelson (5:52)
【7】ハーフ・ア・チャンス~C'est la dernière fois (2:55)
【8】テヘラン~L'Inspecteur Roche et Nathalie (2:23)
【9】暗黒街のふたり~モンペリエの町 (0:51)
【10】刑事フランク・リーヴァ~Riva blues (1:04)
【11】シシリアン~IL CLAN DEI SICILIANI (2:23)
【12】ビッグ・ガン~La Gabbia-Arrivo in Citta' (2:04)
【13】真夜中のミラージュ~DONATIENNE (3:51)
【14】悪魔のようなあなた~Machination (2:24)
【15】もういちど愛して~Theme Instrumental Et Voix De Femme (3:32)
【16】サムライ~Valérie (1:31)
【17】復讐のビッグ・ガン~I Don't Know By Alain Delon & Phillis Nelson (4:38)
【18】昼と夜~La mascarade (5:31)
【19】サムライ~Jeff et Jeanne (2:17)
【20】さすらいの狼~La Fete Triste (3:36)
【21】アラン・ドロンのゾロ~Zorro and the Governor (2:00)
【22】"愛の肖像 " FROM THE MUSIC OF "D'URBAN'75 " (3:39)
【23】真夜中のミラージュ~NOTHING'S BETTER THAN LOVE (4:52)
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【24】On Rainy Afternoons By Stan Getz (2:40)

曲について補足で解説いたしますと、

【2】と【13】および【23】は今年ようやく入手できた『真夜中のミラージュ』サントラ盤LPから私のお気に入りの曲。
特に【23】は拾いものと言っていい素晴らしいバラード・ナンバーです。

【6】は【17】でドロンさんとデュエットしたフィリス・ネルソンのアルバムから彼女単独のバラード・ナンバー。
また【17】は上記のCDアルバムからではなく12インチシングル完全盤バージョンを収録しました。

【20】は以前にご紹介したこのアルバムからではなく音質が格段に向上したユニバーサル・フランス盤からのものです。

最近もケーブル・テレビで繰り返し放映されていた「刑事フランク・リーヴァ」『FRANK RIVA』
からは短いながらも印象的なナンバー【10】を入れました。

【22】はD'URBAN (5) D'URBAN (12)
のバックに流れた哀愁のバラード・ナンバーです。

そして最後の【24】はボーナス・トラックとして毎年私が独自の解釈で選んでいるドロンさんをイメージする既成曲です。
演奏しているのは『チェイサー』でのテナーのソロ演奏が極めて印象的だったジャズ・サックス奏者のスタン・ゲッツで、
彼の1978年のアルバム"Children of the World"に収録されていた
ドロンさんとも縁が深いラロ・シフリンの作編曲による美しいバラードナンバー"On Rainy Afternoons"です。

もともとこの曲はシフリンがスコアを担当した映画「鷲は舞い下りた」のテーマ曲として作曲されたものですが、
このゲッツのアルバムにもアレンジを変えて収録されていました。
当時のドロンさんのイメージでは、こういうナンバーは全くフィットしませんでしたが、
30年たった今のドロンさんには、なぜかこういうやさしいフレーズの曲がとても似合う気がするのです。

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早いものでこの私家版ベスト・アルバムCDも今回で8枚目となりました。
いったい何枚まで作り続けることができるのか想像もつきませんが、
これからも楽しみながら続けていければと考えております。

これまでの分につきましては以下のリンクからご覧ください。

ALAIN DELON SELECTION(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)
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『アラン・ドロン・ファンの集い2009』のご報告

2009-11-09 | THE INFORMATIONS
昨日ADID社様の事務所にて行われました
『アラン・ドロン・ファンの集い2009』につきましてご報告いたします。

今回ご参加いただいたのは、
おばさん2号様、スー様、とんこ様、札幌のK様、福島県のU様、新参加の大阪のM様、
そして私と私の家族含めた計9名の会合となりましたが、
約5時間、さまざまなドロンさんについての話題で盛り上がり、
時間はあっという間に過ぎていきました。

当日はちょうどドロンさんのお誕生日ということで
バースデイ・ケーキをご用意し、皆様といっしょにお祝いをすることもできました。(添付画像上段左右)
全員の集合写真も撮りましたが、これは事務所を通じてドロンさんにもお送りくださるよう依頼しております。

以前ジュリアン様からお贈りいただいたドロンさん作品サントラ集をBGMに流しながら、(添付画像 最下段左)
事務所内にあるレアなドロンさん関連の資料を今年も拝見することができました。

添付画像の中段の左と右がその一部ですが、
左側は今から15年以上前にドロンさんが来日して大阪のADIDの事務所に立ち寄った際に
秋田犬の子犬をプレゼントされて大喜びのご様子の写真です。
同じく右側の写真もADIDの事務所にドロンさんがお見えになられた際の記念写真です。

今回の会合の話題としましては、ドロンさんの舞台がいつ開催されるのか、
というものでしたが、残念ながら現時点では確たる情報はまだありませんでした。
いずれ近いうちに公演の情報が来ることを待ち望みたいと思います。

ドロンさんが気に入って着用していたというゼニアのブルーのシャツが
事務所の片隅にひっそりと置かれている(添付画像の中段中)のを発見して驚いた私は、
ADID社の社長夫人にお願いして無謀にも羽織らせていただきました。
サイズはXL(!)でとても私には不似合いなのですが、
あの『マディソン郡の橋』の舞台でも着用していたブルーのシャツを目の当たりにし大変感動した次第です。
そのあと皆様にもお見せし記念写真大会と相成りました。

毎回開催して思うのですが、
ドロンさんについて共通の話題を語り合うことができる場所というのは日常生活では皆無であり、
こうやって全国から集まったファンの方々と
ほんの数時間でも想いをひとつにできるというのは何と素晴らしいことかと感じます。
これからも毎年開催できればと考えておりますので、
今回ご参加いただけなかった方々もまた次回以降ぜひお越しいただければと思います。

最後にこのような会合に快く場所をご提供くださったADID社様には改めて感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
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FROM MY NEW SCRAP BOOK (60)

2009-11-07 | THE BRILLIANT PHOTOS
仏プレミア誌より、インタビューに答えるドロンさんのスナップ写真です。
こういう身振り手振りはさすがにキマッテいます。
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AVEC CLAUDIA

2009-11-05 | THE BRILLIANT PHOTOS
11月8日開催予定のファンの集いにつきまして、
先月31日にいったん参加申し込みを締め切りましたが、
まだ会場にあと2名ほどの余裕がありますので、
11月7日まで受け付けを延長いたします。
もし皆様の中でご都合がつく方いらっしゃいましたら
chaser34@goo.jp
までご連絡をお待ちしております。

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本日ご紹介するのは、『名誉と栄光のためでなく』撮影時のドロンさんと、
ヒロイン役で共演したクラウディア・カルディナーレとのスナップ写真です。

このお二人は最近もよくいろいろなイベントで顔を合わせていらっしゃいます。
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