ちょうど今から34年前の1986年2月6日にドロンさんが来日してご出演された『ニュース・ステーション』を今回から2回に亘ってご紹介します。
当時50歳のドロンさんは私生活でのパートナーであったカトリーヌさんとともに来日し、珍しく一緒に出演されています。
司会の久米宏氏とのやりとりは以下の通りです。
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久米宏氏(以下K):昨日の午後日本に着いたとのことですが今パリに比べて気候はいかがですか?
アラン・ドロン(以下AD):だいたい同じです。こっちの方がずっと晴れていますけれども。
K:お隣にいらっしゃる女性をご紹介いただけますか?
AD:美しい女性を紹介するのは私にとっていつも楽しいことです。
彼女はカトリーヌと言ってフランス人で美しくて頭のいい女性です。
とてもシャイな女性なので、質問を受けても答えるのに時間がかかるかもしれませんがそういう性格なので心配しないでください。
今私は彼女と一緒に生活を共にしていて、これからも長くいられることを祈っています。
K:奥さん、ということでよろしいですか?
AD:結婚はしていませんが、一緒に暮らしています。
だから愛し合っているということで、フランスでは普通の事です。
K:日本でも実は普通なんです(笑)
AD:それが社会の自由化ということでしょう。
結婚ということは一人で決心するのではなく二人でしっかり考えた上で決める事なので、少しは時間がかかるわけです。
だから一緒に暮らしてみてから決める方が長く続くのです。
K:彼女はデザイナーで経営にも携わっていたようなので、これは報道番組なのでまじめなことを聞きたい。
フランスの景気、経済情勢は最近どうですか?
AD:非常に経済はうまくいってないと思います。
自分は社会党が大嫌いなので、今のミッテラン政権が変わればうまくいくだろうと思います。
あくまで私個人の意見ですが、それで経済はうまくいくでしょう。
K:映画俳優というより実業家というイメージが強いので、こういう質問をするといろんなことを仰ってくれるだろうと思って聞いたのですが、続きはまた後で聞きます。
ところで来日は6回目だそうですが京都に行ったことはありますか?
AD:結婚、経済、京都 と次々に質問がバラエティーに富んでいますね(笑)
いいんですよ(笑)
K:京都で見学者が観られないお寺があります。
その普段内部が公開されていない京都東山の泉涌寺の映像をご覧ください。
すみません話があっちこっちに飛びまして(笑)
~楊貴妃観音像の映像と泉涌寺の映像が流れる~ http://www.mitera.org/
K:(通訳のマドレーヌさんに向かって)そんな難しい顔して観るもんじゃないと言っといてください(笑)
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最後の久米氏の一言は余計だったように思います。(ドロンさんは余裕で聞き流していましたが)