LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

MEN'S CLUB (2)

2005-11-29 | THE MAGAZINES
SHINKO MURAKAMI 女史のインタビュー・レポートより、
ドロンが語った言葉の一部をご紹介します。

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●『ヌーヴェル・ヴァーグ』について
“シノプシスを一読しても全く理解できなかったけれど、すぐにウイと返事をした。”

●映画について
“私は観る人に夢を与えたいんだ。最近の映画は日常的な身近なテーマのストーリー。
俳優も隣の人といった普通の容貌の人ばかりが多くなって退屈だ。
映画は日常生活の繰り返しではないんだ。
夢を与えるのが映画なんだ。
人が夢見るパーソナリティーや、絶対に自分ではなり得ないような人物をスクリーンで夢見るんだ。
だから今の映画界の在り方に私は反対だ。
今こそ夢が人々に必要な時代だと確信している。”

●事業について
“事業に取り組むのも私の情熱を掻き立てるものがあるからだ。
人生は短い。
その限られた時間の中で出切る限りたくさんの事をやること、
それも最短の時間で。
だから私はいつも忙しい。退屈するのがいやなんだ。
のんびりとプールのそばで日光浴なんていうのは耐えられない。
だからヴァカンスもとらない。”
“同じ事の繰り返しがいやなんだ。だから次々とやりたいプロジェクトが浮かんでくる。”

●お金について
“お金持ちですごく不幸せな人を沢山知っている。
お金は手段に過ぎない。
例えば急にオーストラリアに行きたくなったとき、
すぐに飛行機の切符を手に入れる為の手段といったものに過ぎないし、
快適に暮らすために必要なリュクス(ぜいたく)。
それより大切なものがある。私にとってはアムールだ。”

●おしゃれのポリシーについて
“洋服にはあまり関心を払わない。
エキセントリックな服は嫌い。クラシックが好き。
ブランドには特別関心は無いけれど、
コスチューム(礼服)は昔から「ゼニア」と決めている。

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改めてこれを読んでいると当時56歳のドロンの考え方は
その前に読んだ40歳頃のインタビュー記事の内容とさほど変わっておらず、
70歳の今でも恐らく全く同じポリシーを貫いているような気がします。

またコスチュームを「礼服」と訳されていますが、
「映画での衣装」という意味の方が近いのではないかと思いました。
ZEGNA
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MEN'S CLUB (1)

2005-11-28 | THE MAGAZINES
確か1991年頃のメンズ・クラブ誌にて、
『ヌーヴェル・ヴァーグ』を撮り終えたばかりの
アラン・ドロンのインタビューが特集されています。
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『PAROLE DE FLIC』

2005-11-23 | THE SOUNDTRACKS
『PAROLE DE FLIC』のエンド・タイトルに流れる主題歌
“I DON’T KNOW”の12インチシングル・レコードです。

1985年の発売当初、たまたま輸入レコード店でこのレコードを発見したときは
このやけに明るいドロンの表情のジャケットに違和感を覚えましたが、
家に帰ってレコード針を落とした瞬間に出てきた音を聴いて
さらに失望を感じてしまいました。
あの70年代のドロンはどこへ行ってしまったんだろうかと・・・・

しかしながら20年経った今これを聴くと
楽曲としてメロディが心地よい曲だなと改めて感じるようになりました。
歌詞は比較的分かりやすい英語ですので覚えやすく
バックの演奏も80年代の音楽にありがちなシンセの打ち込みが少ないので
今聴いても不自然さがありません。

なおシングルのB面にはA面と同じ曲が繰り返し収録されています。
これはちょっと手を抜いているのではないかと文句のひとつも言いたくなります。
フランス語バージョンなどあれば最高だったのですが。
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『Les Seins de Glace』

2005-11-22 | THE SOUNDTRACKS
Seins de glace, Les (1974)

『愛人関係』サントラ盤です。
このCDはクロード・ソーテ監督、イヴ・モンタン、ミシェル・ピッコリ、
ジェラール・ドパルデュー共演『友情』のサントラとのカップリングで、
いずれもフィリップ・サルドが担当した作品です。

『愛人関係』からは21分にも及ぶロング・バージョンの1曲のみ収録されています。

『チェイサー』のサウンドトラック盤CDのライナー・ノーツの中で
ジョルジュ・ロートネル監督が『愛人関係』について書いた部分をご紹介します。

“私とドロンとのコラボレーションは3作品あります。
1回目は1971年に友情出演してもらった『かつて一人のデカがいた』で、
2回目は1974年、ドロンがミレーユ・ダルクの為にプレゼントした作品『愛人関係』で、
私がその監督に指名されました。
私は最初この原作小説にそれほど心動かされませんでした。
ドロンは主演男優をクロード・ブラッスールに譲り、自分は象徴的な役で出演したいと希望しました。
ブラッスールとダルクの関係を物語の中心に据え、
実は影で糸を引いている、
という役柄をあえて演じたドロンの判断はとても賢明なものであったと思います。
ドロンは『ボルサリーノ2』を撮り終えたばかりの友人のジャック・ドレー
との新作(『フリック・ストーリー』)の準備に取り掛からねばならず、
この作品にはわずか2週間しか参加することができませんでした。
それゆえ私とドロンの交流は濃密ではありましたが
いささか欲求不満の残るものでした。
私はもっとドロンの出演場面を増やし、彼の魅力を引き出したかったのです。

またこの作品はフィリップ・サルドが私の作品の音楽を担当してくれた2作目にあたります。
真冬のニースをイメージさせるエレクトリック・バイオリンが奏でる悲しいバラードを彼は作曲してくれました。”
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MAKING OF “1 CHANCE SUR 2”(9)

2005-11-19 | BEHIND THE SCENES
『ハーフ・ア・チャンス』メイキング映像より。

パラディがやむなく盗んでしまった車がきっかけとなって
ロシアン・マフィアからの攻撃を受けたドロンとベルモンドが
相手方の顧問弁護士に組織の内情を白状させようと急襲する場面です。

撮影の途中、プロデューサーのクリスチャン・フェシュネールや
パトリス・ルコント監督と談笑するドロンの姿が見れます。
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FROM MY SCRAP BOOK (20)

2005-11-17 | THE BRILLIANT PHOTOS
『エアポート’80』のスティール写真です。

“ロードショー”誌より。

THE CONCORDE AIRPORT'79 (1)

THE CONCORDE AIRPORT'79 (2)

FROM MY SCRAP BOOK (6)

FROM MY SCRAP BOOK (8)

FROM MY SCRAP BOOK (11)


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PARIS MATCH (10)

2005-11-13 | THE MAGAZINES
(9)と同じ号より。

ドロンについての誤った情報(交通事故で亡くなった?)が流れたので、
そんなうわさを否定する為に今回同誌の取材を受けたようです。

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PARIS MATCH (9)

2005-11-12 | THE MAGAZINES
2000年9月発売のパリマッチ誌より。

当時まだ仲睦まじかったロザリーさんとのツーショット写真が
今となっては複雑な思いにさせられます。
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『Monsieur Klein』

2005-11-11 | THE SOUNDTRACKS
Monsieur Klein (1976)

『パリの灯は遠く』のサントラ盤です。

音楽担当は昨日の『暗殺者のメロディ』と同じくエジスト・マッキですが、
この作品にはどういうわけかピエール・ポルトが前半7曲にオリジナルを提供しています。

ピエール・ポルトは映画音楽よりもイージー・リスニングのアーティストとしての方が恐らく有名で、
日本では金曜ロードショーのテーマ音楽や、Gメン75の音楽担当として知られています。
それ以外にもフィリップ・サルドの『テス』の日本でのイメージ曲を作曲したり、
今ひとつメジャーの活動からは外れたところに自分の地位を築いている珍しいアーティストです。

この作品でのポルトの楽曲はそれらのイージー・リスニングのイメージよりも
ドロンの過去の作品のイメージに忠実な
JAZZYで粋なクロード・ボラン風の音楽を聴かせてくれます。

が、しかし、映画本編にこれら彼の楽曲が使用された形跡が全く見られず、
一体何のために7曲も収められているのか謎です。

映画では例によってエジスト・マッキの不気味な音楽の旋律が鳴り響き、
明確なメロディ・ラインがないにも関わらず、
聴いていると映画の場面が頭に浮かんでくる不思議な音楽です。
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『The Assassination of Trotsky』

2005-11-10 | THE SOUNDTRACKS
The Assassination of Trotsky (1972)

『暗殺者のメロディ』サントラ盤です。
音楽はジョゼフ・ロージー監督とのコンビが多いエジスト・マッキ。

二人はドロンの『パリの灯は遠く』でも再びコンビを組んでいますが、
あの作品と同じように
女性コーラスの不気味な響き、
不協和音を多用したオーケストレーション、
一瞬出てくる不釣合いな明るいメキシコ音楽、
人々のささやき声をまるで虫の声のように聞かせるテクニック
などなど、いわゆる現代音楽というのでしょうか、
はっきり言ってこの音楽はあまりよく分かりません。

ドロン作品のサントラの中でも最も難解なアルバムです。
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PARIS MATCH (8)

2005-11-09 | THE MAGAZINES
最新号より、
親子写真の揃い踏みです。

ロミー・シュナイダーの娘サラの成長ぶりに感慨無量です。
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70th Anniversary

2005-11-08 | THE INFORMATIONS
今日はドロンの70歳の誕生日のようです。

かつて雑誌“ロードショー”のドロンのインタビュー記事の中で、
「自分の誕生日やその他クリスマスなどの記念日の行事というものが嫌いで
一切家族と祝ったりしない。」と彼が語っていたのを読んで以来、
誕生日にどうのこうのというのを避けていたのですが、
家族と離れ離れになり、犬たちと孤独な生活を送る今のドロンにとって
今日のこの日はどのような意味を持つものなのか考えざるを得ません。
きっと私自身が同じ年齢になった時(28年後)にはじめてその答えが
見つかるのかもしれません。



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STUDIO (2)

2005-11-02 | THE MAGAZINES
昨日の“STUDIO”誌の記事の写真です。

この頃からよくデニムのシャツを着た写真を見るようになります。
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STUDIO (1)

2005-11-01 | THE MAGAZINES
フランスの映画雑誌“STUDIO”
1996年4月号より。

『運命の女』でハリウッド進出を果たしたオリヴィエ・マルティネスと
アラン・ドロンの対談が載っています。

“STUDIO”誌でドロンが表紙を飾るのは珍しく、
恐らくこの号だけではないかと思います。
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