LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

ご挨拶

2005-12-31 | ABOUT MY BLOG
2005年もいよいよ今日で最後になりました。
皆様には今年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。

4月に始めたこのブログですが、
当初一日平均20名ほどの方々にご訪問いただいておりました。
その後投稿を続けているうちに徐々にアクセス数が増し、
今では当初の約3倍の60名ほどの方々に毎日ご覧いただくようになりました。
これは私自身とても励みになりますし、またありがたく思います。

これもひとえにいち早くリンクくださったはるまき様と、
一番初めにコメントいただき、またリンクも貼ってくださったTomo様
のおかげと感じております。
お二人には大変感謝いたしております。ありがとうございました。

自分でもここまで続けることができて充実した日々を過ごせましたが、
反省点はやはり自分自身の知識不足、勉強不足から
翻訳が疎かになってしまっていることです。
アラン・ドロンのフィルモ・グラフィーはまだまだ膨大で、
来年はもっとこれら作品群の探求に時間を掛けて
より中身の充実したものを投稿していきたく思っております。

それでは皆様、また来年もよろしくお願い申し上げます。
そして皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
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CINEMA 100 SPECIAL(2)

2005-12-30 | TV APPEARANCES
1995年にN●K・BSで放送された特別番組
『シネマ100スペシャル~フランス映画は大人のテイスト』より

今回はアラン・ドロンが再び『太陽がいっぱい』について
コメントするシーンより、彼の言葉をそのままここに掲載いたします。

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“今は1995年です。私が映画の仕事を始めたのは1957年に遡ります。
私は幸運に恵まれ、すぐに素晴らしい時代となりました。
素晴らしい人々と知り合った時代です。
ヴィスコンティ、アントニオーニ、『太陽がいっぱい』のルネ・クレマン・・
そしてあっという間に私は自国フランスで、
それから世界で知られるようになりました。

『太陽がいっぱい』は今では遠い過去の思い出になっています。
1959年に撮影された映画ですからね。
撮影はナポリなど地中海沿岸の地方で行われました。

これは私が非常に愛着を持っている作品であり、
また私の経歴の中ではとても重要な作品です。

監督はもちろんルネ・クレマン。
マリー・ラフォレの女優デビュー作でもあり、
私にとっては3本目か4本目の映画だったと思います。
そして大の親友モーリス・ロネも出演しています。

『太陽がいっぱい』が上映されない、見られないような国は無いのです。”

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MAKING OF “1 CHANCE SUR 2”(10)

2005-12-29 | BEHIND THE SCENES
『ハーフ・ア・チャンス』メイキング映像より。

これは日本盤にも収録されていますが、
映画の中で二人が初めて顔を合わせる場面の撮影現場です。

この撮影はクランクイン後一番最初に行われたようで
ルコント監督の説明によると、
現場での二人の緊張感がそのまま映画の中での二人の主人公のぎこちなさに通じる
との意図があったとのことでした。

冒頭出会ってから二人がいきなり殴りあう、という設定は
正に『ボルサリーノ』の再現といえます。
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『ADIEU L'AMI』 ET 『DIABOLIQUEMENT VOTRE』

2005-12-26 | THE SOUNDTRACKS
François de Roubaix

『さらば友よ』と『悪魔のようなあなた』、
これらの映画も正式なサントラ・アルバムは発売されていませんが、
写真の3枚のCDに映画からの数曲を聴くことができます。

CDのタイトルは、写真の上から順番に

【A】MUSIQUE DE FRANCOIS DE ROUBAIX
【B】FRANCOIS DE ROUBAIX 10 ANS DE MUSIQUE DE FILM
【C】フィルム・ノワール・アンソロジーVOL2

です。

特に【A】はそれぞれの作品からメイン・タイトルを含めて
3曲ずつが収録されており、音質も良く満足のいくアルバムです。
『悪魔の~』は映画のタイトルバックにアレンジがエリック・ドマルサン
であることがはっきりと出てくるのでわかりますが、
『さらば~』の方も曲の調子からドマルサンの編曲なのではないかと思います。
ドルーベは自分では編曲をしないフランシス・レイ・タイプの作曲者だったようです。

ドルーベとドロンとのコラボレートは『冒険者たち』に始まり、
『サムライ』『悪魔のようなあなた』『さらば友よ』『ジェフ』
と続いていきますが、音楽として全てが名作であり
60年代後半のドロンのキャリアに欠くべからざる人物と言えます。

その後70年代のドロンの映画音楽への関心はクロード・ボラン、
フィリップ・サルドへと移って行くことになりますが、
その間ドルーベがベルモンドと『ラ・スクムーン』を、ロミーと『追想』を
と素晴らしい作品を残していた事を考えると
もっと一緒に仕事をしてもらいたかったです。

どうでもいいことですけど、
『さらば~』の主題曲は昔どこかで聴いたことがある曲だなあと永年思っていたのですが、
子供のときにテレビで観ていた『仮面の忍者 赤影』の『白影のテーマ』
によく似ていることが最近わかりました。
機会あれば一度聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=6ECRy_rTGbk

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『LE SAMOURAI』

2005-12-18 | THE SOUNDTRACKS
昨日ご紹介のアルバムの後半には
『サムライ』のオリジナル・サウンドトラックから10曲収められています。

この作品のサントラは写真下のジャケットの
“フランソワ・ド・ルーベ・エディションⅠ”の中に
組曲風に6曲を聴くことができました。

それらの曲は

12.LE SAMOURAI・・・映画のメインタイトル。
13.VALERIE・・・ラストのクラブでバレリーが弾くハモンドオルガン曲。
14.MARTEY'S・・・映画での使用箇所は不明ですが明るいコンボ演奏の小品。
16.HOTEL SANDWICH・・・アリバイ造りにジェフが立ち寄るホテルの現実音楽。
18.JEFF ET VALERIE・・・釈放されたジェフが再びクラブを訪れた際にバレリーが弾く曲 
20.JEFF ET JEANNE・・・メイン・タイトルのジャズ・バージョン

でした。(曲番号は今回のCDのものです。)

今回新たに聴けるのは

15.LA BLESSURE・・・腕を撃たれたジェフが自宅で治療を行う場面に流れる。
17.COSTELLO DANS LA VILLE・・・冒頭の外出の準備。盗難車を運転中遭遇した女性に向けた視線。
19.FATALITE・・・部屋に仕掛けられた盗聴器を発見した後外出するジェフ。
21.LE DESTIN DE COETELLO・・・映画のエンド・クレジットに流れる曲。

いずれの曲も残念ながらモノラル録音ですが、
音質は以前に発売された物よりクリアになっており、かなり満足の行く仕上がりです。

ライナーノーツを読んでいると、
この作品のアレンジャーはエリック・ドマルサンが担当していると書かれています。
『仁義』の音楽に『サムライ』の音楽と似たテイストを今まで感じていたのですが
編曲者が同じドマルサンであったことが今回判明し、
なるほどそうだったのかと思いました。
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『LES AVENTURIERS』(2)

2005-12-17 | THE SOUNDTRACKS
『LES AVENTURIERS』
          ↑
以前こちらでご紹介した『冒険者たち』のサントラですが、
今月『サムライ』とのカップリングによるCDが発売されました。

これまでCD化されていた以下の曲

①Laetitia(Chante Par Alain Delon) 愛しのレティシア
②Journal De Bord 航海日誌
③Enterrement Sous-Marin 水葬
⑦Les aventuriers 
⑩Generique fin (=Enterrement Sous-Marin(version inedite))  

に新たに5曲(プラス ボーナス・トラック1曲)
が加えられ、完全な形でのアルバム化といえます。

今回追加された曲は

④Acrobaties aeriennes
⑤Casino latino
⑥Manu et Roland
⑧Enterrement Sous-Marin
⑨Pilleurs d'epave

です。
特に⑧は私が永年アルバム化を熱望していた曲で、大変嬉しく思います。
ひとつだけ不満なのはこれら楽曲がなぜか全て(①を除く)モノラルであることです。
以前はステレオでCD化されていただけに大変残念です。
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FROM MY SCRAP BOOK (21)

2005-12-15 | THE BRILLIANT PHOTOS
1979年ダーバンCMのスティール写真です。
ロードショー誌より。
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以下の画像をリニューアルしました。

Un amour de Swann  スワンの恋 (1)
Un amour de Swann  スワンの恋 (2)
Un amour de Swann  スワンの恋 (3)
Un amour de Swann  スワンの恋 (4)
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『PLEIN SOLEIL』

2005-12-13 | THE SOUNDTRACKS
2005年12月、クリスマスを控えたこの時期に
世界のアラン・ドロン・ファンのみならず世界の映画ファンに
とてつもないプレゼントが届きました。

『太陽がいっぱい』のオリジナル・サウンドトラック盤です。

これまでこの作品のサントラはLPでも全く発売されておらず、
ここにこうやって完全な形で、なおかつ極めてクリアな音質で聴くことができるとは
本当に今まで生きててよかったと思わせてくれます。

くわしい曲の解説はもう少し聞き込んでから改めて記述いたします。

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CINEMA 100 SPECIAL(1)

2005-12-11 | TV APPEARANCES
1995年にN●K・BSで放送された特別番組
『シネマ100スペシャル~フランス映画は大人のテイスト』より

メイン・キャスターのアラン・ドロンが登場した場面を
不定期的にご紹介していきます。

第1回目は冒頭の『太陽がいっぱい』の思い出を語る場面
太陽がいっぱい PLEIN SOLEIL(5)に続き、
世界で初めて映画が撮影されたラ・シオタ駅でのオープニングからです。

その後番組の前半は映画の創世記の紹介を経て
ジャン・ルノワール監督の功績が詳しく解説されていきます。
ドロンのプロデュース作『ナイト・ヒート』で初映画出演となったソフィー・ルノワール
Sophie Renoir
(ジャン・ルノワール監督の兄の孫娘)が監督の思い出を語っています。
彼女は同作品の撮影監督のクロード・ルノワールの娘であり、
ドロンはこのクロードとは次の『未知の戦場』でも組んでいます。
またTVドラマ『シネマ』での舞台装置もクロードが担当しています。

どうでもいいことかもしれませんが、
この時期から徐々にドロンの髪の毛の分け目が左から右に変わって行きます。
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PARIS MATCH (11)

2005-12-07 | THE MAGAZINES
1996年に初上演された舞台『VARIATIONS ENIGMATIQUES』の楽屋に訪れた人たち
(ベルナール・アンリ・レヴィ&アリエル・ドンバール夫妻、
原作者エリック・エマニュエル・シュミットなど)と談笑する姿が見れます。

楽屋の中には、かつてルキノ・ヴィスコンティ監督の演出で
ロミー・シュナイダーと共演した『あわれ彼女は娼婦』で
彼女が着ていた衣装が飾られています。

この舞台のサントラについてはこちらです。
       ↓
『VARIATIONS ENIGMATIQUES』
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『SCORPIO』

2005-12-02 | THE SOUNDTRACKS
Scorpio (1973)

『スコルピオ』サントラ盤です。
(ドロンの写真はジャケット写真ではありません。)

このCDは映画の音楽を担当したジェリー・フィールディング
Jerry Fielding
の作品集の第2集となっており、
本作の他に『ジョニーは戦場へ行った』『A WAR OF CHILDREN』
の2作品の音楽が1曲ずつ収録されています。

ランカスターが歩くパリの街角をバックに流れるメインタイトルは
物悲しいヨーロッパ的なメロディに続いて突然大編成のオーケストラの音が現れ
これから始まる物語の悲劇性を十分に予感させてくれます。

全体的にはサスペンス場面のバックに流れる緊張感溢れるスコアが中心ですが、
その間に旧ソ連やウィーンの町の雰囲気が感じられるクラシック曲や
アメリカのホテルの中で聞こえるラウンジ調のイージー・リスニング曲など
かなりバラエティーに富んだ曲構成となっています。

中でもひときわ聴き応えがあるのが13曲目の“HIDE AND SEEK”。
これはドロンとランカスターがウィーンの街中の工事現場で
繰り広げるアクション・シーンのバックに使われた曲で、
『ダーティー・ハリー3』や『ガントレット』などでも聴けた
フィールディングお得意のシンフォニック・ジャズ・スコアです。
こういう曲はやはりアメリカ人の得意分野で、
ヨーロッパの作曲家ではまず書けないのではないかと感じました。

というわけでアメリカ的な音とヨーロッパ的な音がほどよくブレンドされた
大変ゴージャスな音楽をこのアルバムでは聴くことができます。
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