LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

TELE K7 11 DEC.1989

2009-10-28 | THE MAGAZINES
1989年11月のフランスのテレビ雑誌"TELE K7"誌の表紙から
テレビドラマ『シネマ』のファースト・シーンのスチールが使われています。

この雑誌は当時テレビ放映された映画について簡単な解説と公開時のポスターが紹介されており、
インターネットが普及する以前の当時では大変重宝された雑誌ではないかと思われます。

以前にも書きましたがこのブルーグリーンのマフラーは
それまでのドロンさんのいでたちから考えると非常に新鮮でした。

-----------------------------------------------------------------

アラン・ドロン・ファンの集い

日時;11月8日日曜日 午後1時ごろより
開催予定場所;大阪市内 株式会社アラン・ドロン・インフォメーション・デスク事務所
会費;無料(会場までの交通費は各自でご負担いただきます。)

参加受付け中です。皆様お誘いあわせの上ご参加ください。
お問い合わせ、参加予約は下記アドレスまでご連絡ください。

chaser34@goo.jp


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『アラン・ドロン・ファンの集い2009』 開催のお知らせ

2009-10-14 | THE INFORMATIONS
表題の件、本年も開催日時が決定しましたのでお知らせします。

日時;11月8日日曜日 午後1時ごろより
開催予定場所;大阪市内 株式会社アラン・ドロン・インフォメーション・デスク事務所
会費;無料(会場までの交通費は各自でご負担いただきます。)

開催日はちょうどドロンさんの74歳の誕生日となります。
ますが皆様振るってご参加下さい。

参加申し込みの締切日を10月31日とさせていただきますので、
ご参加をいただける方は、それまでに私の下記メール・アドレスまで直接ご連絡をお願いします。
また会場のキャパシティーの関係により締切日前に締め切らせていただく可能性もありますことをご容赦願います。
それでは皆様よろしくお願い申し上げます。

chaser34@goo.jp

尚これまでの開催内容については以下のリンクをご覧ください。
『アラン・ドロン・ファンの集い2006』のご報告
『アラン・ドロン・ファンの集い2007』のご報告
『アラン・ドロン・ファンの集い2008』のご報告
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Astérix aux jeux olympiques

2009-10-10 | THE 00'S CINEMA
前々回の記事にジャン・ポール・ベルモンドの映画復帰作をご紹介しましたが、
その約1年前に公開されたアラン・ドロンさんの10年ぶりの映画出演作が
このAsterix aux jeux olympiquesです。

日本では全くなじみのないフランスの人気コミックの映画化である本作は、
単なるお子様向けの映画というものではなく、
登場人物たちの台詞の内容に大人の鑑賞を前提とした
パロディーが多く含まれていることが大きな特徴です。
それは本作の主要な役柄からカメオ出演のキャスティングを観れば明らかですが、
我らがドロンさんの出演場面や台詞の中にも過去の主演作品のことを引用している部分があります。
これらのシーンは恐らく現代のフランスの子供たちや若者には理解しがたいであろうと思われ、
製作者たちは子供たちの親、あるいは祖父母の世代までを観客として想定していることがわかります。

そのドロンさんが本作品で演じているジュリアス・シーザーですが、
恐らくファンが誰一人として予想することができなかった
大衆の頂点に君臨する絶対的な権力者、独裁者の役柄です。
このような役柄をドロンさんに出演依頼したプロデューサーの着眼点に驚きますが
引退宣言を翻してまでも出演を快諾したドロンさんの懐の深さにさらに驚きを感じます。

出来上がった作品はいまどきの映画らしく過剰なCG満載で、
正直言って今の私にとっては鑑賞に耐えうるものではありませんでしたが、
ドロンさんの出演場面だけはやはり格段の存在感でもって観客をひきつけてくれます。

シーザーから覇権を奪取しようと何度も暗殺を試みようとするブルータスの悪だくみを巧みにかわしながら、
常に威厳を失わず、周囲に緊張感をもたらす存在感を嫌みなく演じきるドロンさんの姿は
これまでの数々の作品の中で観てきたようでもあり逆に初めてのようでもあり、
何とも不思議な気分にさせてくれます。

恐らくそれはこの役柄の中にドロンさんのキーワードである「孤独」が内在しているからなのだと思います。
そのことを見こしてドロンさんが出演にOKを下したのだとすれば、
やはりさすがだと言わざるをえません。
Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LE CHOC

2009-10-09 | THE INFORMATIONS
ジュリアン様から本日素晴らしい情報をいただきました。

ユニバーサル・フランスから11月にいよいよ『最後の標的』のサントラCDが発売されます。
この作品のLPは以前ご紹介しましたが、演奏者のクレジットがない為に
いったい誰がサックスのソロ演奏しているのかと20年近く思っていたのですが、
ようやくわかりました。何とウェイン・ショーターだったのです。
しかもバックの演奏は『チェイサー』と同じくロンドン交響楽団、
その他の演奏者にドラムス、スティーブ・ガッド(!!)、
バンジョーに『脱出』での演奏も印象深かったエリック・ワイズバーグなどが参加しているとのこと。
これは今からこのCDのライナーノーツの中身が気になって仕方ありません。

同時発売はフランソワ・ド・ルーベのボーカル曲集と
ジョン・バリーのアメリカの印象をつづったオリジナル作品集となっています。

前者は当然『愛しのレティシア』が収録されており、
他にもニコレッタ(『ジェフ』)やブリジッド・バルドーの名前も見られます。
ライナーノーツにはバルドーやジョアンナ・シムカスのインタビューが掲載されているようです。

また後者のジャケットを観ますと『オーソン・ウェルズ劇場』、
『ダブ』『フォロー・ミー』なども他にラインナップされているようです。

11月の楽しみがまた一つ加わりました。

本記事は以下のサイトの情報より引用しました。
http://beocd.canalblog.com/archives/p20-20.html
Comments (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Un homme et son chien

2009-10-04 | BELMONDO
ジャンポール・ベルモンドの最新主演作"Un homme et son chien (2008)"(=「男と犬」)をご紹介します。

この作品は日本未公開のイタリア映画「Umberto D.」のリメイク作品で、
ベルモンドにとっては2000年の“Les Acteurs”以来久々の映画復帰作品となります。

------------------------------------------------------------------------

【あらすじ】

ベルモンドが扮するのは元大学教授の孤独な老人シャルル。
人生に挫折し、今はパリのアパルトマンに愛犬(名前はない)と共に一人暮らし。
年金改正を訴えるデモに参加するも群衆の波の中で傷を負い、
ようやく部屋に帰ってくると大家の女主人から部屋を出ていってほしいと懇願される。
この女主人は亡くなった親友の未亡人で、近々再婚することになったという。

住み込みの若いお手伝いの女性に慰められながら部屋を出て行こうとするも、
先のデモで傷つけられたけがの回復が思わしくなく、
女主人の再婚相手の医師(監督のフランシス・ユステール)の手配で入院することになる。

病院で同室となった隣のベッドの男には家族(ニコール・カルファン)らが見舞いに来るが、
そんな喧騒状態にうんざりしながらもやがてその男は静かに亡くなってしまう。
住み込みの女性に預けていた愛犬と一緒に彼女が見舞いに訪れてきて彼女の身の上話を聞くうちに
ほのかな愛情のような気持ちが芽生える。

退院後愛犬の待つアパートメントに帰ると彼が住んでいた部屋は女主人によって改装工事中で、
作業人(ジャン・デジャルダン)が目を離したすきに犬は出て行ってしまったという。
野犬を集めて飼育している場所まで愛犬を探しにタクシーに乗って向うが、
ポーランドから出稼ぎに来ている運転手(ダニエル・オルブリフスキー)と
一緒に仕事をしている息子は車の中で口論ばかり。

ようやく着いた犬の預かり場の主人に冷たくあしらわれるが、
横で事情を聞いた若い妻(故ロミー・シュナイダーの娘サラ・ビアシーニ)が
主人をさえぎって親切に対応してくれる。
そして彼女のおかげで愛犬と再会できたシャルルは愛犬をそっと抱き締める。

アパートを出たシャルルと愛犬は行くあてもなくパリの街をさまよいながら、
時に昔の友人(ピエール・モンディ)に偶然にバス停で一緒になったり、
ホームレスの男たち(ジョルジュ・ジレ、ロベール・オッセン)が集う場所で食事をしたりと、
様々な人々とすれ違っていくことになるが、決してそれ以上に関係が発展することはない。

孤独にさいなまれながら将来の行く末に絶望したシャルルは、
愛犬を街で出会った少女に譲ろうとするが、少女の母親にたしなめられる。
もはや生きる希望を失ったシャルルは愛犬を置いて一人姿を消す。
シャルルがいないことに気付いた愛犬は必死になって彼の行方を追う。
ようやく見つけたシャルルの鞄、それは電車の線路の上にあった。
正面から向かってくる電車に相対して静かに立っているシャルルを発見した愛犬は
彼を止めようと必死に吠え続けるが・・・・

--------------------------------------------------------------------------------

フランス映画らしい静かな流れとパリの街並み、俳優たちの上質な演技を楽しめる名作です。

豪快でユーモアたっぷりのタフガイを演じ続けてきたベルモンドのファンにとって
このような役柄での彼に映画で再会することになろうとは
『ハーフ・ア・チャンス』の頃から考えれば全く想像できないことでした。
しかしこの作品のベルモンドに違和感はありません。
それは彼自身が大病を患い、回復後もリハビリ活動を続けてきたこと、
そしてそこから立ち上がってもう一度スクリーンに帰ろうとした彼の心意気を知っているからです。

彼の帰還を祝うかの如く、この作品では数多くの有名俳優がカメオ出演して画面を豪華なものにしていますが、
とりわけ感慨深いのが故ロミー・シュナイダーの娘サラ・ビアシーニの登場です。
彼女の話し方、声色、目線は亡くなった母親そっくりで、ロミーがまるでよみがえったかのようです。

またこの作品の監督は、出演も兼ねているフランシス・ユステールですが、
彼をスクリーンで初めて見たのがクロード・ルルーシュ監督の大作『愛と哀しみのボレロ』Les uns et les autres (1981)でした。
本作にはその『ボレロ』の主要キャストだったロベール・オッセンやダニエル・オルブリフスキーも出演し、
(同じ画面に登場することはありませんが)一種の同窓会のような雰囲気も楽しめます。

ドロンさんは以前出演したテレビ番組の中でこの映画の映像を観て涙し、
ベルモンドのこんな姿は見たくないと発言していましたが、
それは彼のベルモンドに対する深い友情の印でしょう。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1 CHANCE SUR 2

2009-10-01 | Dossiers de Presse
『パリは燃えているか』『ボルサリーノ』とくれば最後はこの『ハーフ・ア・チャンス』のパンフレットです。

このパンフはA4サイズよりも一回り大きく、
表紙の真中から左右に開くとヴァネッサ・パラディが登場するという何とも凝った作りとなっています。

映画の内容を簡潔に紹介したイントロダクションに続いて
(『ボルサリーノ』とは違って)まずはドロンさんがトップに登場し、
続いてベルモンド、パラディ、ルコント監督と続いていきます。

記事の中身も一人づつのインタビューが詳しく紹介され、
その他のスタッフについてもバイオグラフィーからフィルモグラフィーが詳しく掲載され
資料的な価値も十分に有しています。

最後に「アラン・ドロン引退宣言の真相」という当時としてはいささか寂しい見出しの記事もありますが
2009年の今現在も精力的に活動を続けているドロンさんのことを思えば、今となってはほほえましくも感じることができます。

全体としては黒を基調とした重厚でシャープなデザインが素晴らしいパンフレットです。


Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする